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ケニア事務所駐在員 宮崎 充正 「AARでの私の仕事」

2021年7月30日

    駐在員の宮崎が木の横に立ちカメラに向かい笑顔で微笑む

    宮崎 充正 Atsumasa Miyazaki ケニア 事務所駐在員

    国際協力を目指すきっかけについて教えてください。

    ベトナムとカンボジアを訪れたことが最初のきっかけでした。大学時代に旅行で10日ほど行ったのですが、自分よりもはるかに小さな子どもが物売りをしていたり、ゴミを拾って生活していたのを見て、当時かなりの衝撃を受けました。
    日本に帰ってもその光景が頭から離れず、そこから国際協力の世界に興味を持つようになりました。その想いを確かめようと、次の年には大学を一年休学して、フィリピンでストリートチルドレンを支援する活動や、アフリカ大陸をバックパックで旅をしたりしました。結果、元々は日本で教員を目指していたのですが、教育で途上国を変える仕事に就きたいと考えるようになりました。

    入職するまでのキャリア・経験について

    大学卒業後は、JICAの青年海外協力隊として、マラウイ共和国で理科教員として活動しました。協力隊として活動した2年は、良くも悪くも100%実践の場であったので、どうすれば教育活動をもっとうまくできるか、教育がどのように人々や国家を変えていけるかなど、知りたいと思うことも増えました。そのため、派遣終了後はイギリスの大学院に進学して、教育開発学を学びました。これまで感覚的にやっていたことを理論的な説明とともに振り返ることができ、自分の中で「教育」というものを再構築できたと思います。

    なぜAARを選んだのでしょうか。

    大学院の卒業間際、「また、途上国の現場の最前線で働きたい」、と考えていた際に、AARのウガンダ駐在員の募集を目にしました。教育支援のプロジェクトだったため、自分にピッタリだと思いすぐ応募しました。途上国のフィールドの最前線で、現場力を磨ける職場に行き着くことができ嬉しかったです。個人的に若いうちは草の根の最前線で感覚を養いたいと思っているので、AARでの職務はすごく合っていると思っています。

    入職前後のギャップはありましたか?

    入職する前は駐在員の仕事と聞いてイメージしていたのは、例えば教育プロジェクトを運営することがメインの業務となるのかなと想像していたのですが、実際それだけではありませんでした。AARの駐在員は本当になんでもやります。人事は採用から人事評価まで、会計は帳簿の管理から小銭のカウントまで、また現地政府や他のパートナー団体との交渉、そして広報のための記事作成や啓発活動も駐在員の仕事です。

    現地スタッフと宮崎が笑顔で会話している。2人の前にはノートパソコンが開いて置いてある

    ウガンダでの駐在時、現地スタッフと一緒に事業について話し合う宮崎(右)

    仕事で大変なところはどんな所でしょうか。

    仕事の内容がとても幅広いので、良くも悪くも、事務所を1人でも回せるような能力が必要です。それは大変な時もあるのですが、若手の私としてはNGOが存在し活動するための全ての工程を満遍なく垣間見ることができるので、自身の視野を広げるいい機会となっている気がします。民間企業に行けば労務や経理はそれを専門とする人に任せっきりになることが多い気がしますが、何でも自分でこなせるようになるというのは、自分の人間としての基礎力のような部分を鍛えられていると思います。

    AARの好きなところを教えてください。

    与えられる裁量が大きく、若手にも多くの意思決定権が与えられていると思います。AARでは、論理的に妥当性を説明すればマネージャーの方々も、若手職員の提案を聞き入れてくれることが多いです。年齢に関係なく発言しやすい職場であり、現場の意見にしっかりと耳を傾ける空気があると感じています。

    仕事をするうえで大切にしていることはありますか。

    駐在員としての生活はやることが多く、忙しい日が続くこともありますが、「周りの人を楽しませる」、ということを個人的には心掛けています。自分が携わる活動の中にいる人たちの笑顔を増やし、より幸せになってもらうこと、これだけ聞くと胡散臭い感じが漂っているかもしれませんが、自分も周りも楽しみながら生きていくことが大切なことだと思っています。

    2人の現地青空の下で、2人の現地スタッフと難民居住地に暮らす2人の親子とともに宮崎がカメラに向かい微笑んでいる

    ウガンダでの難民居住地にて

    これからNGO、AARで働きたいと考えている方へ

    途上国の現場で働くことの醍醐味を伝えたいです。日本を離れての生活には苦労が多いことも事実ですが、毎日が刺激的で楽しさの方が勝ります。道端で数メートルしか離れていない距離で野生の象を見たことはありますか?とても雄大で、群れで歩く姿はまさに圧巻です。また、アフリカの満点の星空はいつ見ても心を奪われます。
    もし、少しでも国際協力や人道支援に興味があるのであれば、一歩踏み出してみるのも悪くはないのではないでしょうか。踏み出した先の世界はとても新鮮で刺激的で魅力的なものかもしれません。少しでもなにか世界のためにできることはないかと燻っている思いがあるのであれば、是非その門を叩いてみて欲しいです。

    かやぶきの屋根の家が4つほど建っている。その横をアフリカに暮らす2人の男性が歩いている

    (2021年3月のインタビューより)

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