AAR Japan[難民を助ける会]は、日本で暮らす難民・避難民支援のひとつとして、アフガニスタン難民女性を講師とする手芸教室を始めました。地元の方々と交流を深めるとともに、働く機会が限られるアフガニスタンの女性たちに「働くこと」を体験してもらうことを目的にしています。
栃木県小山市の市民活動センター「おやま~る」で9月24日に開催された3回連続講座の初回には、地元にお住いの女性9人が参加。関東地方で暮らすアフガニスタン女性2人が講師になって、刺繍コースでは白いハンカチに「ムサル(バラ)の花」を描き、編み物コースでは毛糸のかぼちゃ作りに取り組みました。教室では「間違えた!」「ドロスタス(大丈夫)、ドロスタス」と日本語、ダリ―語が飛び交い、和やかな雰囲気に。
講習後の交流会では、講師を囲んでサフラン入りのお茶とアフガニスタン産ドライフルーツを楽しみました。アフガニスタンのドライメロンはとても甘く、「キャラメルみたい」と驚きの声も。また、参加者から「外国人向けの高校進学相談会があるようですよ」など地域の情報が伝えられました。
手芸教室の参加費は全額が講師への謝礼になります。AARは皆さまからのご寄付をもとに、材料費、交通費などを負担し、参加者募集や通訳などの支援を行っています。
小山に続いて、来年1月~3月には千葉市で3回連続講座を開催する予定です。
アフガニスタン難民の女性たちにとって、日本の女性との交流は大きな励みになります。どうぞ今後ともAARの在日難民・避難民支援へのご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
太田 阿利佐Ota Arisa東京事務局
全国紙記者を経て、2022年6月からAAR東京事務局で広報業務を担当。