AAR Japan[難民を助ける会]では、10月14日マンスリーサポーターの皆さまとの親睦昼食会を開催しました。日ごろのご支援に対する感謝をお伝えして活動のご報告をするとともに、ご支援くださる皆さまの想いやご意見、ご期待を直接伺って今後の活動に活かしたいと企画したものです。コロナ禍を経て5年ぶりの開催で、今回は55名の方がご参加くださいました。
長会長のあいさつに続き、森理事からの講話では、ご自身が12才でベトナムから日本に渡ってきて、日本の社会になじむまでの苦労、そしてAARからの奨学金や、奨学生が集う合宿に救われたお話、だからこそ今、常任理事としてしっかりAARの活動を見守っていかなければならないという決意をお話しくださいました。
当会アフガニスタンスタッフからの講話では、自身がタリバン政権下で身の危険を感じ、家族の勧めもあって日本に渡航したこと。そこからの日本での生活を、この2年間で努力して覚えた日本語で発表しました。特に「タリバン政権下になる前はアフガニスタンを離れることなど全く考えていなかったし、家族が離れ離れになること誰も望んでいなかった」という言葉が印象的でした。
会の中盤では、皆さまからのご寄付でどのような活動が実施できているか、ウクライナ事業を担当する東マリ子が報告しました。
各テーブルでの歓談も盛り上がり、「マンスリーを辞めようと思ったことはありませんでしたか」というスタッフの質問に「実はあった。ちょうど迷っている時にマンスリーサポーターの意義を聴く機会があり、それならば継続してみようと思った」というお話や「子育てや仕事が一段落して、やっと社会貢献ができるようになった。細々かもしれないけれど長く支援していきたい。ボランティアという方法もあると知った」などの声が聞かれました。
開催後のアンケートでは「スタッフの方と直接会って、報告書ではわからないことを生の声で聞けて良かった」、「マンスリーサポーターの方同士の交流の場はとても貴重なものでした」「お弁当も福祉関係の所を利用するという点が良く、おいしかった」「テーブルでの会話もとても有意義であった」などの声を頂きました。
また、今後、開催してほしいイベントとして「今回のような親睦昼食会」という回答のほか、「難民の方々との交流」「現地を交えた、または駐在員の帰国時の報告会や勉強会」「若い世代や学生さんを対象にしたイベント」といったご意見を頂きました。
今回お伺いした皆さまの想いやご意見は今後の活動に活かしてまいります。
そして、皆さまのご支援が必要としている現地の人々にどのように届けられているのかをさらに積極的にご報告していきたいと感じました。今後はマンスリーサポーターの方だけでなく、様々な形でご支援頂いている皆さまとも親睦を深める機会をもちたいと考えております。
前田 浩子MAEDA Hiroko東京事務局
1997年に入職し、旧ユーゴ駐在員、ラオス、アフガン事業などを担当し約6年勤務。その後子育てに専念し2020年1月より復帰。現在は広報・支援者業務を担当。