活動レポート Report

「これで助かった ! 」孤立地区に食料を届けました:能登半島地震

2024年1月15日

能登半島地震の発生から2週間、石川県内では孤立状態にある地区やアクセスが難しい「要支援集落」への支援が急務となっています。AAR Japan[難民を助ける会]の緊急支援チームは1月14日、輪島市町野地区の避難所に食料や飲料水、カセットコンロなどを届けました。

集会所の前でAARのスタッフが男性に段ボール箱を渡している

石川県輪島市町野地区の若桑集会所に支援物資を届けるAAR大原真一郎(左)=2024年1月14日

「助かった! これでみんなに明日の食料を配れるよ」――。輪島市街から安全なルートを探りながら、ようやくたどり着いた山間の町野地区。若桑集会所には数人の被災住民が避難しており、レトルトご飯、即席めん、ペットボトル入り飲料水、カセットコンロ、女性用下着、トイレットペーパーなどをお渡ししました。

同地区は12日頃にようやく孤立状態が解消されましたが、充分な支援物資は行き渡っていません。「今日配るはずだった食料が届かず、受け取りに来た在宅避難者ががっかりして帰って行ったところなんだ。こうして支援に来てくれて本当に助かるよ」。集会所には自宅が全壊した3人の被災者が寝泊まりし、在宅避難や車中泊している住民は40人余り。行政が用意したホテルなどの「1.5次避難所」や親戚宅に移った人もいるといいます。

畳の部屋の中で男性3人が座って話をしている

若桑集会所に避難した皆さんから話を聞く大原

住民の方からは「断水で水が不足していて、寒さの中、沢の水で洗いものや洗濯をしている」「風邪がはやり始めているので消毒液など衛生用品がほしい」「高齢者が多く今の状況は厳しい。ここを離れたくないという要介護者もいて、大人用おむつなどが必要」との声が聞かれました。また「この奥にはまだまだ支援を待っている住民が大勢いる」との話もあり、発生から2週間経っても危機的な状況は改善されていません。

畳の部屋の中で女性5人が座って話している

若桑集会所に集まってストーブで暖をとる女性たち

AARは震災発生直後から避難所での炊き出し、パートナー企業と連携した支援物資の提供などを実施しているほか、より困難な立場に置かれた障がい者や外国人居住者への支援に力を入れています。AARの能登半島地震緊急支援へのご協力を重ねてお願い申し上げます。

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