活動レポート Report

「ささやかでも明るいことを」お菓子の詰め合わせを配付:能登半島地震

2024年3月1日

能登半島地震の発生から2カ月が経ちます。被災地では今もなお1万1,000人以上が避難所での避難生活を送っており、車中泊や在宅避難での生活を余儀なくされている人も多くいます。AAR Japan[難民を助ける会]は、被災した人々に少しでも元気になってもらおうと、地域の福祉施設と連携して、羊かんとクッキーなどの詰め合わせを配付しました。

スタッフ達とクッキーの詰め合わせセットを持つ男性

羊かんとクッキーの詰め合わせを受け取った男性=石川県七尾市で2024年2月27日

石川県七尾市の社会福祉法人「野の花福祉会」が運営する障がい福祉サービス事業所「ゆうの丘」は、AARが緊急支援の開始直後に支援を届けた施設です。1月3日に飲料水や食料、清掃用具などを提供し、その後も断水が続く施設に、非常用の携帯トイレやトイレ用テント、衛生用品などを提供しました。

今回「ゆうの丘」の皆さんは、「被災直後から助けてもらってきたので、今度は自分たちが何かできれば」と、お菓子の配付を企画し、AARのスタッフとともに地域の皆さんに届けました。ご挨拶もかねて一軒ずつ回り、短い時間でも会話することによって、在宅避難でふさぎ込みがちな気分が晴れるように、という狙いもあります。

羊かんとクッキーとメッセージカードが袋に入っている

虎屋の羊かんとクッキー「すずの塩」が入った詰め合わせ。「ゆうの丘」利用者からのメッセージ付き

詰め合わせの袋には、福祉事業所で利用者の皆さんが手作りしたクッキー「すずの塩」と、「ガンバロウ能登」などと書かれたのメッセージや絵のほか、株式会社虎屋(東京都)から提供された羊かんを封入しました。

小雪が舞う中、事業所の利用者や職員、自治会長らとAARのスタッフが5班に分かれ、七尾市高階地区の約300世帯を回り、お菓子の詰め合わせをお届けしました。受け取った地域の人々は「ありがたい」と一様に笑顔を見せていました。

「ゆうの丘」の本田雄志理事長(79)は「甘いものは被災のつらさを一時でも忘れさせてくれる。羊かんとうちのクッキーを食べてゆっくり休んで、元気を取り戻してくれれば」と話します。「震災被害のつらいニュースばかりで心が痛むが、これから前に進んでいくためにも、こうしたささやかでも明るいことが大切だね」。

屋根の瓦が剥がれ落ちた住宅

屋根の瓦が剥がれ落ちた住宅=石川県七尾市

厳しい状況が続く中、被災した人々は地域のつながりを活かし助け合いながら困難を乗り越えようとしています。AARの能登半島地震被災者支援へのご協力をよろしくお願い申し上げます。

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