AAR Japan[難民を助ける会]とパートナー団体の認定NPO法人ピースプロジェクト(代表:加藤勉AAR理事)は5月5日の「こどもの日」、能登半島地震の被災地である石川県珠洲市立若山小学校で「子どもまつり」を開催し、同市内外から参加した900人以上の親子が屋台やゲームを楽しみました。
ピースプロジェクトは2012年以降、東日本大震災の被災地となった東北地方で、「子どもたちに笑顔になってもらいたい」という想いから「子どもまつり」を毎年実施してきました。今年も福島県南相馬市での開催を予定していましたが、同市の皆さんから「今回は能登の子どもたちのために開催してほしい」との声を受けて、震災発生直後から炊き出しを行ってきた同小学校で開催することになりました。
会場には、焼きそばやソーセージ、アイスクリームなどの屋台が並んだほか、スーパーボールすくい、ふわふわ遊具などの子ども向けアトラクション、大人も楽しめるビンゴゲーム大会を開催しました。真っ青な晴天の下、会場は大盛況で、子どもたちの明るい笑顔と笑い声があふれました。
石川県珠洲市野々江町から参加した母親と小学6年生の男の子は、最近ようやく断水が解消し、地震で散らかった家を片付けるやる気が出てきたと話します。「子どもが通う小学校は避難所に使われていて、子どもたちも外で体を動かす機会がめっきり減っていました。こうして外で遊ぶことがとても助かりますし、私も子どもにとっても良い気分転換になりました」と話しました。
震災後に地元を離れざるを得ず、連休中に珠洲市に戻ってきた被災者もいます。幼い頃から仲良しという女子中学生2人組のひとりは、震災後に県内の別地域に家族で引っ越したといいます。「しばらく離れ離れになっていたけれど、久しぶりに友だちと一緒に遊べて嬉しい」と笑顔を見せました。県外に一時避難していた大勢の人々が会場に集まり、震災の影響で人気が少なくなってしまった町に、この日はしばし賑やかさが戻りました。
今回の「子どもまつり」では、東北地方など全国から寄せられた約200本の鯉のぼりが掲げられました。鯉のぼりには「ファイト!」「ゆっくりで大丈夫」「故郷を失ってもあきらめずに頑張ってください」など、能登の復興を願う励ましのメッセージが書き込まれています。ピースプロジェクトの加藤代表は、「能登の復興を応援してくれている人が全国にいるということを被災地の皆さんに伝えたい。これからも未来につながる活動を続けていきたい」と力強く話しました。
AARは現在、石川県内の仮設住宅で暮らす人々や障がい福祉施設、被災外国人などへの支援を続けています。引き続き、AARの能登半島地震の被災地復興支援へのご協力をよろしくお願い申し上げます。
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