AAR Japan[難民を助ける会]は7月5日、日本で暮らすアフガニスタン難民女性による「アフガニスタンお料理教室」を千葉市内で開催し、女性講師2人と参加者14人が料理を通じて楽しく交流しました。
今回の料理教室は、AARとNPO法人「地球市民交流基金アーシアン」(千葉市)が幕張公民館(同市花見川区)で共催。講師2人の指導でアフガニスタン料理のマントゥ(蒸し餃子)、フィルニ(ミルクプリン)に挑戦しました。
マントゥは、スパイスで味つけしたひき肉を圧力なべで加熱した後、水気がなくなるまで炒めて下味をつけます。そこに刻んだ玉ねぎとパクチーを加え、餃子の皮で包んで蒸します。ヨーグルトソースとトマトソース、ミントの葉をかけて出来上がり。試食では「いくつでも食べられる」「ヨーグルトソースが合うなんてびっくり」との声が上がりました。
フィルニはミルクを温め、コンスターチと砂糖、香料のカルダモンを加えてひたすらかき混ぜ、最後にピスタチオを散らして冷やします。参加者は「こんなに混ぜないといけないの」と驚きながらも、「やさしい甘みね」「素朴で懐かしい感じがする」などの感想が聞かれました。
アフガニスタンでは2021年8月にイスラム主義勢力タリバンが復権し、迫害を恐れて日本にも800人以上が避難しています。AARはアフガニスタン難民の女性と地域の方々が互いに知り合い、日常生活の中で気軽に助け合う関係づくりを目標に、これまでに千葉市と栃木県小山市で「手芸教室」を開催してきました。
こうしたイベントは、アフガン難民女性に社会に出て「日本で働くこと」を経験し、日本語を使って交流してもらう狙いもあります。講師の女性は「もっと混ぜて」「これで大丈夫」など簡単な日本語を使って、積極的に指導していました。また、講師の子どもが通う日本語教室の先生がたまたま参加しており、皆で話が弾みました。
AARは今後も在日アフガニスタン難民女性と地域住民の交流イベントを予定しています。当会のウェブサイトなどでお知らせいたしますので、どうぞお気軽にご参加ください。