活動レポート Report

障がい福祉事業所の作業棟が完成:能登半島地震

2024年11月15日

能登半島地震から間もなく11カ月、AAR Japan[難民を助ける会]は被災した障がい福祉施設への支援を続けています。石川県七尾市の福祉サービス事業所「ゆうの丘」(本田雄志理事長)は、AARの支援で損壊した作業棟2棟を再建しました。「ゆうの丘」への作業所の贈呈式が11月13日に行われ、秋空の下、利用者ら約30人が完成を祝いました。

平屋建てのシイタケ乾燥小屋の前で、老若男女約20人がこちらを向いて笑顔で記念撮影をしている。

シイタケ乾燥小屋の完成を喜ぶ「ゆうの丘」のみなさんと当会理事長の堀江良彰(前列中央)=石川県七尾市で2024年11月13日

「ゆうの丘」は10代から70代の知的・精神障がい者約30人が働く作業所です。AARが再建したのは、「ゆうの丘」の主要な収入源だった乾燥シイタケの製造小屋、アルミ缶プレスの作業所の2棟です。シイタケの乾燥は従来、農家の納屋を借りていましたが、地震で瓦が落ちるなどして使用が難しくなりました。アルミ缶のプレス作業は、テントの周囲にベニヤ板を張ったスペースで行っていましたが、地面がひび割れて段差が付き、重さ460キロのプレス機も倒れてしまいました。

平屋建ての作業所の前で、男性三人が並んで写っている

新たに完成したアルミ缶プレス作業所。右は「ゆうの丘」の本田雄志理事長

新しい作業棟はいずれも「ゆうの丘」の敷地内にあり、入り口はガラス張りで採光がよく、雨風をしっかりと防ぐことができます。当会理事長の堀江良彰から目録を受け取った本田雄志理事長は、「AARは地震発生2日後の1月3日に早くも支援物資を届けてくれた。地震で働く場を奪われたことは大きな痛手だったが、シイタケ乾燥小屋、アルミ缶プレス作業所を再建していただき、復旧・復興に弾みがついた。本当に感謝しています」と話しました。

作業所の壁に白いヘルメットが5つかけられており、そのうちの一つを「ゆうの丘」の本田理事長が手に取っている。

災害の再来に備え、利用者の皆さんが使うヘルメットも寄贈

堀江は「多くの支援者の皆さまからのお気持ちを、作業棟という形でしっかり届けることができて良かった。これで『ゆうの丘』の皆さまに少しでも元気を出していただければ幸いです。一日も早い復興を祈っています」と挨拶しました。

1月の地震に加え、9月の大雨の「二重被災」を経験した能登地方では、生活・地域再建に向けた懸命の努力が続いています。引き続き、AARの能登被災者支援へのご協力をよろしくお願い申し上げます。

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