活動レポート Report

障がい者施設で食事の提供を開始:レバノン緊急支援

2024年11月21日

中東レバノンでは2023年10月以降、国内の民兵組織ヒズボラと隣国イスラエル軍の軍事衝突が続き、深刻な人道危機に陥っています。これまでに子どもを含む3,000人以上が死亡し、52万人超がシリアに避難するとともに、88万人超が国内避難民となっています。AAR Japan[難民を助ける会]は10月末、現地協力団体と連携して首都ベイルートで避難民への食料配付を開始しました。現地からの報告です。

ベッドに横たわる子どもと寄り添う女性

仮設避難所となった学校に避難した家族=レバノンの首都ベイルートで2024年9月

AARとレバノンのケセルワン郡に本部を置くshareQは10月28日以降、ベイルートにある障がい者施設「レバノン特殊教育協会(LASE)」で食事を毎日提供しています。この施設には現在、1~86歳の国内避難民184人が身を寄せています。

協力団体のshareQは10年以上、障がい者を雇用しながら貧困家庭や国内避難民に食料を提供してきた経験豊富な人道支援団体です。今回の支援ではパスタ、チキンライス、サンドイッチなどを調理し、すぐに食べられる真空パック状態で提供。人々の要望に応えて、中東地域で常食されるレンズ豆やブルグール(デュラム小麦)をメニューに加えるなど、栄養バランスに配慮した食事がたいへん喜ばれています。

避難民を受け入れているLASEの担当者は、「AARの支援で提供される食事はタンパク質を含む栄養価の高いメニューになっているだけでなく、自分たちで調理できない避難民の皆さんにとっては、真空パックされた料理は簡便で鮮度が保たれ、とても好評です」と話します。

キッチンで大鍋で調理をする男性

食事を準備する協力団体スタッフ=レバノンの首都ベイルートで2024年11月

レバノンにはもともと多くのシリア難民が暮らしていましたが、今回の空爆の影響で約40万人が祖国に戻らざるを得ない状況に追い込まれています。レバノンの人々だけでなく、シリア難民の生活もさらに厳しさを増しています。

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