AAR Japan[難民を助ける会]は、9月6日、7日に「ぼうさいこくたい2025 in 新潟」に参加し、「能登半島災害における要配慮者(障がい者、外国人)支援の学び」と題したパネル展示を行いました。
内閣府などが主催する「ぼうさいこくたい」は、産学官民の関係者が日頃から行っている防災活動を発表し、交流する日本最大級の防災イベントです。2016年から開催しており、2025年は「語り合い 支え合い~新潟からオールジャパンで進める防災・減災~」をテーマに新潟市の朱鷺メッセで開催されました。

ぼうさいこくたい2025の会場=新潟市の朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンターで2025年9月6日
10回目の開催となる今年は全国から500弱の団体が参加し、講義型セッションや、体験型ワークショップ、ブースやパネル、屋外での展示などが行われました。AARは、能登半島災害での支援活動を取り上げたパネル展示で参加。2024年1月の能登半島地震、9月の奥能登豪雨の被災者支援として実施した障がい者や外国人への支援についてや、要配慮者が地域から取り残されない復興への取り組みを紹介しました。

来場者にAARの支援活動について説明する国内災害チームの山形真紀
スタッフの説明を聞いた来場者からは「災害発生直後に障がい者に支援を届けてくれる団体があるのは心強い」「外国人被災者のネットワークを広げることの大切さが分かった」などの声が寄せられました。また、「災害は誰にでも降りかかるのだから、障がい者の防災も考えておかないとね」や、「重要なことなのに考えたことがなかった」など、AARの出展が、要配慮者の防災や災害支援について考えるきっかけとなった方も多くいらっしゃいました。AARのスタッフにとっても、他団体の参加者と情報交換を行うなど、学びの多い機会となりました。
AARは、東京事務局がある東京都品川区と「災害時における応急対策業務に関する協定」を結んでいるほか、品川区社会福祉協議会と防災イベントを開催するなど、防災活動に取り組んでいます。今回のぼうさいこくたいで得られた学びを活かして、今後も防災・減災の取り組みを進めてまいります。



