活動レポート Report

アフガニスタン東部地震 物資配付を開始

2025年9月13日

支援物資を前に笑顔を見せる裸足の少年

支援物資を受け取った少年=クナル県南部のチャウカイ地区で2025年9月12日

AAR Japan[難民を助ける会]は、8月31日の地震で甚大な被害を受けたアフガニスタン東部クナル県で緊急支援物資の配付を行っています。首都のカブール事務所から出発した緊急支援チームは5日に被災地に入り調査を実施し、12日より被災した世帯への配付を開始しました。

調査で話を伺った29世帯すべてが「自宅が全壊した」と答えました。さらに、経営していた果樹園や店舗、仕事に使っていた車なども被害を受け、「生計の手段を失い、これからどう生活を立て直せばよいのかわからない」と、多くの途方に暮れる声が聞かれました。また、20%の世帯が、「これまでに何の支援も受け取っていない」と答えています。

テントの前に集まる子どもたちの話を聞くAARカブール事務所の職員

避難している家族に話を聞くAARカブール事務所職員=9月8日

剥き出しの地面に転がる家財道具やがれき

全壊した家屋

緊急支援チームは支援対象を北部チャウカイ地区のチャラス渓谷の村々に決定。カブールで必要とされる支援物資を調達し、陸路で被災地へ運びました。今回配付したのは、飲料水や食料品、石けんなどの衛生用品、ソーラーランプ、鍋やお皿といった調理器具です。また、瓦礫の中を安全に歩けるよう、靴や衣類も届けています。

「地震で大好きだったお父さんを亡くしました。あの夜から、私たちの生活は一変しました。家は壊れ、収入もなくなり、それまでの暮らしが一瞬で消えてしまったのです。しばらくの間、食べるものもなく、寒さをしのぐこともできず、どこからの支援もありませんでした。でも今、AARからや水や調理器具、毛布や靴をいただいて、本当にうれしいです。ありがとうございます」。支援物資を受け取りに来たエスライルさん(12歳)が話してくれました。

大きなバッグを持つ少年とAARカブール事務所の職員

支援物資を受け取るエスライルさん

AARでは、12~13日にかけて、チャウカイ地区の11の村で232世帯に支援物資を届けます。その後も支援対象地域を拡大し、食料や調理器具などを配付する予定です。また、厳しい冬を迎える前に、毛布や冬服を届けたいと考えています。

引き続きのご支援を心よりお願い申し上げます。

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