活動レポート Report

仮設住宅に住む方々へ「健康セミナー」開催:能登半島地震

2025年12月24日

AAR Japan[難民を助ける会]は、人工膝関節などを作る医療機器メーカー、ジンマー・バイオメット合同会社様の被災地支援の取り組みに協力して2025年11月29日、石川県志賀町の防災センターで、仮設住宅にお住まいの方などを対象に、「健康セミナー」を開催しました。公立能登総合病院整形外科部長の大成一誓先生を講師にお招きし、心身の健康維持をテーマにお話しいただきました。

講演の様子

大成先生の説明に聞き入る参加者=2025年11月29日

地域のコミュニケーションも促進

2024年1月の能登半島地震によって仮設住宅などへ移り住んだ方の中には、新しい環境で知り合いが少なく、家に閉じこもりがちな方も少なくありません。今回のセミナーは、健康促進に加え、地域のコミュニケーションの場をつくることを目的としています。広報面では志賀町や社会福祉協議会にもご協力いただきました。

当日は天候に恵まれた陽気の中、約40人が参加しました。講演開始前から、参加者同士が声を掛け合い談笑する姿が見られ、自然と会話の輪が広がっていきました。杖をつきながら参加された方も多く、健康への高い関心とこの場を楽しみにしてくださっていた気持ちが伝わってきました。

講演や体操を通じ交流促進

大成先生による講演では、加齢に伴う身体の変化や日々の生活で気を付けるべきポイントについてわかりやすくお話しいただきました。また、寝たきり予防などに効果がある「ロコモ体操」では、ジンマー・バイオメット合同会社の社員が実演を交えて分かりやすく説明し、参加者は座ったまま、足を上げたり体を動かしたりと、楽しみながら取り組んでいました。

ロコモ体操後の懇親会

お茶菓子を囲みつつ歓談する参加者

講演後はお茶菓子を囲んでの交流時間を設け、講演の感想や日々の生活について参加者同士が語り合いました。帰り際には、「とても楽しかった。また開催するならぜひ呼んでほしい」といった温かい言葉をたくさんいただき、準備・運営に携わったスタッフにとって、大きな励みとなりました。

能登半島地震の発生からもうすぐ2年を迎えますが、今なお多くの方が仮設住宅での不自由な生活を続けています。地域の復興には時間を要しており、暮らしの再建には引き続きの支援が欠かせません。AARはこれからも、被災された皆さまに寄り添いながら、能登半島地震の支援活動を継続してまいります。

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