アフガニスタン東部クナル県で2025年8月に発生したマグニチュード6.0の地震では、山岳地帯の村々が甚大な被害を受けました。被災者の多くは、現在も損壊した家屋や仮設テントでの生活を余儀なくされ、食料不足や寒さに直面した厳しい生活環境に置かれています。AAR Japan[難民を助ける会]は、特に支援を必要とする世帯に食料や生活必需品を配付しました。

受け取った物資を運ぶ被災者=クナル県で2025年12月8日
厳しい環境に置かれた1,200世帯を支援
物資の配付は2025年12月クナル県で、家族を亡くしたり家屋が損壊したりした被災世帯のうち、女性や子どもが世帯主となっている家庭や、障がいのある方がいる世帯など計1,200世帯を対象に実施しました。
また、今回の配付対象には「帰還民」の世帯も含まれています。「帰還民」とは、紛争や貧困などの理由から国内の他地域や隣国のイランやパキスタンなどで避難生活を送っていた人のうち、避難先の帰還政策などを契機に元々住んでいた地域に戻ってきた人たちのことで、その多くは住む場所や生計手段を確保できず、生活基盤が安定していません。
こうした被災者や帰還民の中でも、特に厳しい環境に置かれた人たちを優先して、小麦粉やコメ、豆類、植物油、砂糖、塩などの基本的な食料や調理器具に加え、山岳地の厳しい冬を乗り切るため、ガスコンロや毛布なども提供しました。

AARのインタビューに答えるアブドゥル・サイード さん=2025年12月15日
「ようやく温かい食事をとれます」
支援を受けたハニファさん(34歳)は、女性世帯主として12人の家族を支えています。地震前から収入源はなく、親戚や近隣住民の助けを受けて生活してきました。「仮設テントは雨や寒さを防ぐことができず、とても安心して暮らせません。女性が収入を得る機会はほとんどなく、食料も不足しています。支援のおかげで食事の量を増やし、毛布で寒さを凌ぐことができした」と話しました。
また、アブドゥル・サイード さん(65歳)は、「被災地は山に囲まれた地域で道路事情も悪いため、地震のあとは食料も水も手に入らず病院にも行けない日が続きました。ようやく家族で温かい食事をとり、寒さをしのぐことができます」と話します。

支援物資の配付会場=2025年12月11日
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