AAR Japan[難民を助ける会]は、高校生向け探究型ワークショップ「難民問題を知る 考える 行動する」を3月30日と4月2日の2回、AAR東京事務局(東京都品川区)で開催しました。今回は参加者が難民になったつもりで議論するワークショップ「私が難民になったら」を実施し、首都圏のほか大阪、愛媛の高校に通う計38人が活発に意見を交わしました。

熱心に講師の話に耳を傾けるワークショップの参加者たち=AAR東京事務所で2026年3月30日
ワークショップでは「知る」の部で、難民と移民の違い、難民支援の歴史などについて学び、当会で働くアフガニスタン人職員と、1970年代に来日したベトナム難民の当会理事が、母国を離れる辛さや来日してからの苦労について自身の体験を語りました。
「考える」の部では、今野聖巳・前ケニア駐在員がケニアのカロベイエ難民居住区の人々の日常生活や悩みなどを紹介。グループに分かれ、それぞれ難民の父親、母親、長女、長男になって「居住地で暮らし続ける」「母国に帰る」「第三国に移住する」の三つの選択肢からどの道を選ぶかについて話し合うワークショップを行いました。参加者は「家族全員の安全を守る立場の父親としては、紛争が続く母国への帰還はありえない」「居住地にいても支援は減るばかりで、満足に食べられない。母国なら仕事もできるはず」などと真剣に意見を交わしていました。

難民受け入れ地域の小学校の写真(左上)を示しながら現地の状況を語る今野聖巳・前ケニア駐在員(右)=AAR東京事務所で2026年3月30日
自分たちにできることを考えるグループワーク「行動する」の部では、「文化祭を通して難民支援をする」企画を考えました。「南スーダンからの難民は背が高い人が多いと聞いたので、彼らをイメージしたファッションショーを開催し、難民問題への関心を高めよう」「文化祭にやってくる受験生に過去の入試問題を買ってもらい、売り上げを難民支援に募金できないか」などとユニークなアイディアが次々と出されていました。
「高校生にもできることある」16.7%→52.6%
参加者からは「移民・難民について知らないことばかりだったが、実際に話を聞いて自分事のように感じられ、とてもよい機会になった」「難民当事者の方の『日本が第二のふるさと』という言葉が心に残った。将来、自分が出会う難民の方にとって日本がふるさとになれるよう、手助けがしたい」などの感想が寄せられました。イベント前後に実施したアンケートでは、「国際問題にとても関心がある」が36.1%から57.9%に、「難民支援のため、自分にもできることがあると思うか」という質問に対しては「すごくそう思う」が16.7%から52.6%に増加するなどの変化が見られました。
AARでは「難民」「国際協力」「障がい者支援」などのテーマに応じて、職員による講演・出前授業(対面・オンライン)も行っています。どうぞお気軽にご相談ください。
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