AAR Japan[難民を助ける会]はスタッフ3名をモルドバに派遣し、ウクライナから避難してきた人々への支援活動を開始しました。食料支援や物資配付などの活動を行う予定です。
ロシアの軍事侵攻によって、これまでに320万人もの人々がウクライナから周辺国に避難しており、モルドバに流入した難民の数は35万人にものぼります(3月17日時点)*。
難民の多くはモルドバを通過してルーマニアなど他のEU諸国に逃れているものの、約10万人はモルドバにとどまっています。現地の支援関係者によると、戦争が早期終結することを期待して、すぐにウクライナに戻れるようモルドバに残る人も多いとのことです。
ヨーロッパ最貧国とも言われるモルドバでは、経済規模が大きいポーランドなどの他の避難国と比べて、難民を受け入れる体制が十分に整っているわけではありません。今後も大規模な難民の流入が続くと、政府、一般市民の受け入れ能力の限界を超え、対応できなくなる恐れもあります。
AARはそのような状況にあるモルドバで、日本人2名とトルコ人1名を派遣して緊急支援を開始しました。国際機関や現地の協力者と連携して、避難している人々に食事を提供できるよう調整を進めています。また、物資配付などの支援の検討も進めています。
ウクライナの人々を支える緊急支援に、ご協力くださいますようお願い申し上げます。