「衣服の手洗いから解放されて助かります」――。AAR Japan[難民を助ける会]は、ウクライナ難民を受け入れている隣国モルドバの首都キシナウでの食料支援に続いて、難民の家族が滞在する地元大学の学生寮に洗濯機、乾燥機を提供しました。
ウクライナから手荷物ひとつで避難してきた人々は、衣類の手持ちが少ないうえ、小さな子どもは洗濯物が多いため、母親にとって衣類の手洗いは大きな負担になっています。AARはニーズ調査を踏まえて、市内の家電量販店で洗濯機と乾燥機を購入し、学生たちにも手伝ってもらって、エレベーターがない学生寮の5階まで運び上げました。洗濯機はたくさんの家族が使うことを想定して、耐久性のある製品を選びました。
幼い子どもがいる母親のひとりは「下着や靴下の洗濯も大変ですが、大きな服は手で洗うのも乾かすのも時間がかかって困っていました。洗濯機と乾燥機を支援していただき、日本の皆さんに感謝します」と、ほっとした表情を見せてくれました。寮長のディアナさんは「私たちも避難してきた皆さんが少しでも快適な環境で暮らせるようお手伝いしています。これでお母さんたちの負担も減ると思います」と話します。
AARは戦火を逃れて来たウクライナ難民を支えるため、ニーズに応じたきめ細かい支援を続けてまいります。皆さまのご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
本間 啓大HONMA Akihiro東京事務局
大学院修了後、子ども支援の国際NGO勤務を経て2020年5月にAAR入職。東京事務局で広報を担当。新潟県出身