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活動レポート Report

アフリカ3カ国でマスク25万枚配付:コロナ対策支援

2021年7月21日

AAR Japan[難民を助ける会]は新型コロナウイルスの感染対策支援として、製薬大手のエーザイ株式会社(本社:東京都文京区)と協力し、アフリカ3カ国(スーダン、ウガンダ、ザンビア)でマスク25万枚を配付しています。配付先は難民居住地内の診療所や保健ボランティアの難民、首都の拠点病院などで、医薬品や衛生用品が充分ではない中、「遠い日本から送られたマスクを感染対策に役立てたい」と感謝の声が聞かれました。3カ国のAAR現地事務所から報告します。

スーダン=12万枚

日本からスーダンに向けて4月中旬に発送されたマスク12万枚は、通関手続きなどを経て5月20日、首都のハルツーム大学付属ソバ大学病院に到着しました。同病院はコロナ感染が急増した昨年12月から一時期、コロナ治療の拠点病院に指定され、今も中核的な役割を果たしています。マスクは病院の担当者が院内の各診療科から必要枚数を聞き取って配付しており、医師・看護師など医療スタッフは衛生・感染対策上、1日に数回マスクを交換するほか、入院・来院患者にも配っています。

マスクの箱を手にする医療スタッフら

スーダン・ハルツーム大学付属ソバ大学病院の医療スタッフへのマスク配付

25歳の若手医師、レミス・ファハルさんは「拠点病院になった時は医薬品や感染防護具が不足する中、患者さんが次々に亡くなっていきました。入院患者に付き添う家族の人数が制限されたこともあって、患者も家族も不安を訴えましたが、私たちも感染がどのくらい拡大し続けるのか分からず、大きなストレスを抱えていました。自分が感染して家族に移さないかも心配で、家では家族とできるだけ距離を置いて生活していましたね」と振り返ります。

同国ではコロナ感染はいったん落ち着いたものの、再拡大が懸念されており、「大量のマスクが届いたことで、医療スタッフが感染対策を徹底できるし、患者が再び急増した時の備えにもなるので、とても心強く、日本の皆さんに感謝しています」。

距離を取り、レミスさんの話を聞く北

大学病院の医師レミス・ファハルさん(右)に話を聞くAARの北朱美

ザンビア=3万枚

AARは1980年代以降、ザンビア北西部のメヘバ難民居住地・再定住地で、主にアンゴラ難民の支援活動を実施し、現在は祖国に戻らずザンビア定住を選んだ元難民が地元住民とともに暮らすための生計支援やコミュニティづくりを支援しています。

ザンビアでは2021年初頭からコロナ感染が急拡大し、3月に難民居住地内の学校で小規模なクラスターが発生するなど、感染対策の重要性が高まっています。AARメヘバ事務所は6月中旬、日本から届いたマスク3万枚のうち1万3,000枚を居住区内の診療所7カ所に配付し、各診療所では医療スタッフ、および来院する患者にマスクを手渡しています。残る1万7,000枚も7月中に配付されます。

診療所の看護師、ヒルダ・マスワさんは「私たち医療スタッフは必ずマスクを着用していますが、来院する患者さん全員に配るだけのマスクの在庫がありませんでした。日本からマスクをいただいたので、患者さんたち一人ひとりにもマスクを渡すことができて安心です」と話します。

数十のマスク箱が机に積み上げられている

ザンビアのメヘバ難民居住地のクリニックに届いたマスク

ウガンダ=10万枚

隣国コンゴ民主共和国から流入した難民が暮らすウガンダ西部のチャングワリ難民居住地では、コロナ感染が広がって死者も確認されています。居住地内では診療所や医療従事者の数が限られ、医薬品や衛生用品が不足しているうえに、コロナに加えて結核やマラリアなどの感染症対応も充分ではありません。

AARウガンダ事務所は4月末以降、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や医療支援団体と協議のうえ、居住地内の診療所、および衛生啓発活動などに従事する難民の保健ボランティアとコミュニティリーダーにマスク10万枚を順次配付していす。

マスクの箱を手にする男性数名

マスクを受け取る保健ボランティアのコンゴ難民男性(左)=ウガンダ西部チャングワリ難民居住地

AARとエーザイは、「顧みられない熱帯病」のひとつであるマイセトーマへの対策事業をスーダンで共同実施しています。今回の協働は、エーザイが調達した不織布製マスク25万枚をアフリカのコロナ対策に役立ててほしいとの打診を受けて、AARが衛生改善や難民支援の取り組む3カ国の現地事務所などを通じてニーズ調査を行い、実現することができました。エーザイの皆様のご協力に改めてお礼申し上げます。

AARは海外だけでなく、日本国内の障がい関連団体・施設、病院など2,771カ所(計16万1,720人)にマスク、消毒液などの衛生用品を届けています(6月現在)。AARのコロナ対策支援活動への温かいご理解・ご協力を重ねてお願い申し上げます。

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