活動レポート Report

シリア難民支援ご寄付者・会員限定の報告会を開きました

2022年11月1日

泥沼のシリア内戦が始まって11年になります。AAR Japan[難民を助ける会]は2012年からトルコでシリア難民への支援、2014年からシリア国内で国内避難民への支援をそれぞれ開始し、食料配付や障がい者支援、コミュニティセンターの運営などさまざまな活動に取り組んできました。

シリア人道支援活動には、これまでに多くのご寄付が寄せられています。AARは10月4日、トルコ事務所代表のハリル・オスマンが来日したのを機に、シリア難民・避難民支援にご寄付をお寄せいただいた皆さま、AAR会員の皆さまを東京事務局にお招きし、オンラインと併せて報告会を開催しました。

7名がモニターの前で会議をしている

報告会はオンラインでも多くの皆さまにご参加いただきました

報告会では、ハリルとトルコ駐在代表・景平義文がシリア難民の現状を報告。トルコでは、シリア難民向けの公的サービスはあっても言葉が障壁となって利用が困難なこと、難民は労働法が適用されず最低賃金が守られないことなど、困難な状況を説明しました。「生活資金を稼げず、家族を養うために傭兵になる難民もいる」というショッキングな話も紹介されました。

参加者からの質問に答えるAARの影平とハリル

参加者からの質問に答えるAARの景平(中央)とハリル(右)

参加者の皆さんからは「シリア難民が抱える問題を相談する場所があるのか」「受け入れ先のトルコ住民との関係は」「子どもの教育、医療サービスへのアクセスの現状は」「長引く避難生活の中で成長した子どもたちは高等教育を受けられているのか」といった質問が相次ぎました。また、自身もシリア難民であるハリルに対して、トルコから避難した時の状況、AARに入職した経緯、今後の展望などの質問も寄せられました。

AARは私たちの活動を身近に感じていただくために、支援者や会員の皆さま限定でアットホームな少人数の報告会を随時開催しています。開催予定はその都度お知らせいたしますので、どうぞお気軽にご参加ください。

■登壇者

ハリル・オスマン

ハリル・オスマン トルコ事務所代表。シリア出身。2014年以降、難民としてトルコに居住。2015 年AARトルコ事務所に入職。地雷回避教育、プロテクション事業に従事し、シニア・マネージャーとして複数のフィールド事務所長を務めた後、2021年10月より現職。

影平義文

景平義文  AARトルコ駐在代表。大学院で博士号(教育開発)取得後、ケニアでのNGO活動を経てAAR入職。東京事務局でシリア、南スーダン事業を担当し、2017年からトルコ駐在としてシリア難民支援に従事。

千ヶ崎 陽子CHIGASAKI Yoko東京事務局

旅行会社勤務などを経て2020年10月入職。東京事務局広報コミュニケーション部で支援者担当

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