アフガニスタン南東部で2022年6月に起きた大地震では、死者1,000人超、約36万人が被災する被害が出ました。AAR Japan[難民を助ける会]は発生直後から食料、衛生用品の緊急配付などの支援を実施しています。今回、食料や住居支援についで被災者からの希望が多かったソーラーパネルを配付しました。AARカブール事務所から報告します。
パキスタンと国境を接する辺境のパクティカ州は、地震で多くの建物が倒壊し、多数の死傷者が出ました。標高1,800メートルの山岳地帯に位置する同州ガヤン郡は、冬季は雪に覆われる厳しい環境にあり、震災から半年以上経っても地域のインフラは復旧していません。AAR現地職員は被災世帯をきめ細かく調査し、特に困窮している世帯や障がい者がいる家庭など400世帯を特定したうえで、ソーラーパネルを1セットずつ提供しました。
ソーラーパネルを受け取った被災者は「夜になると真っ暗闇で、何もできなくなり困っていました。光と灯りをもらって感謝しています」「連絡手段として欠かせない携帯電話を充電できるようになり、本当に助かっています」と安堵した表情を見せました。また、AARが長年実施している地雷回避教育の教材を子どもたちに手渡しました。
AARは被災者支援に加えて、政情不安の影響を受けて困難に直面する人々への食料や生活用品を配付も継続しています。AARのアフガニスタン人道支援活動へのご協力をお願い申し上げます。
※この活動は皆さまからのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。