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活動レポート
パキスタンからの帰還民に食料バウチャー配付:アフガニスタン
2024年11月18日
アフガニスタンは中東とアジア地域の間に位置する内陸国です。
1978年のクーデター、旧ソ連軍の侵攻とその後の内戦、
タリバンによる支配など、40年以上にわたって混乱が続いています。
2021年の政変以降、食料不足など深刻な人道危機が生じています。
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面積 | 652,225平方キロメートル(日本の約1.7倍) |
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人口 | 3,890万人(2020年 世界人口白書) |
首都 | カブール |
人種 | パシュトゥーン人、タジク人、ハザラ人、ウズベク人等 |
言語 | ダリー語、パシュトー語(公用語) |
宗教 | イスラム教(主にスンニ派であるが、ハザラ人はシーア派) |
※出典:外務省ホームページ
1979年の旧ソ連軍侵攻以降、アフガニスタン各地で続いた戦闘によって、数多くの地雷・不発弾が存在しています。2010年代以降は即席爆発装置(IEDs)※が頻繁に使用されるようになり、人々が被害に遭うリスクが高まっています。また、地雷被害者を含む障がい者の権利が十分に保障されておらず、基礎教育や医療・福祉サービスを受けられない障がい者も多くいます。また、2021年8月の政権崩壊以降は、数十万人規模の国内避難民が発生しています。
※即席爆発装置。通称「IEDs:Improvised Explosive Device)」と呼ばれ、被害の数は年々増加している。ポリタンクや缶など身近なもので製造ができ、多様な形状をしている。
1,000人
以上
年間1,000人以上が地雷・不発弾で死傷。※1
450万
人
4,475,800人が障がい者 ※2
支援物資を受け取りに来た親子
隣国パキスタン政府によるアフガニスタン難民の強制送還などにより人道危機に直面している人々へ、食料や生活必需品を配付します。女性が世帯主の世帯、障がい者がいる世帯など特にぜい弱な立場に置かれた人々へ支援を届けます。
AARが作成した地雷から身を守る方法などが載っている教材を受け取る子どもたち
地雷や不発弾、即席爆発装置(IEDs)などの被害に遭わない方法を伝える活動を実施しています。ポスターやラジオ放送、遊びを取り入れた講習会などを通して子どもたちにも分かりやすく伝えています。また、イギリスの地雷除去NGO(The HALO TRUST)と協力して、地雷・不発弾の除去活動に取り組んでいます。2023年12末までに約2,776万㎡(東京ドーム593個分)の土地の安全を確保し、除去した地雷は4,957個、不発弾は2万3,550個に上ります。
テントで避難生活を送る被災者
2023年10月、ヘラート県を震源とする大地震が発生し、43,000人以上が被災しました。AARは被災した人々の中でも障がい者や高齢者がいる世帯など特に脆弱な立場にある方々に、食料や衛生用品、毛布などの配付を行っています。
2014年~2021年
インクルーシブ教育を
推進
障がいの有無にかかわらず子どもたちがともに学べるように、学校のバリアフリー設備の整備、障がい児の入学・通学支援、点字教科書の作成などを実施。
2014年
水害被害者支援
洪水・地すべりにより125,000人以上が被災。被災地で蚊帳や衛生用品などを配付。
2002年〜2008年
理学療法クリニックを
開設・運営
障がいのあるアフガニスタン人が理学療法を受けられるよう活動。約3万2,000人に治療を実施。
「地雷のことを
きちんと理解したい」
サフィさん(仮名/9歳)
14歳だった兄は誤って地雷に触れ、死んでしまいました。その頃、私は地雷とは何なのか、見慣れない危険物とはどんなものなのかまったく分かりませんでした。その後、AARの地雷回避教育の講習会に参加し、教わった内容を友だちや両親に積極的に伝えています。
「みんなと一緒に
学べるようになったよ」
アランくん(仮名/12歳)
以前の学校は車いすで通うには不便な場所で、通学を続けられませんでした。でも、今では特別な補習クラスに入り、車いす用のトイレやスロープもできたので、勉強を妨げるものはありません。いろいろな障がいのある生徒が学校にいます。僕たち障がい児と他の生徒との間に違いを感じなくなりました。みんなと一緒に学べて幸せです。