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活動レポート
障がい福祉事業所の作業棟が完成:能登半島地震
2024年11月15日
2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、緊急支援を実施。
以来、約10年にわたり、岩手県、宮城県、福島県で、緊急・復旧・復興支援を行っています。
東日本大震災以降も、日本国内で地震や台風が発災した際に緊急支援を行い、
復興までの道のりを後押ししています。
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AARは1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに、日本国内での緊急支援を開始しました。地震や台風などが発生した際の支援に加え、復旧・復興までの道のりを中長期的に後押しします。活動するうえで特に留意しているのは、支援から取り残される人を生まないことです。また、母国の紛争・政情不安からの退避を目的として来日した難民・避難民の方々を対象とした支援プログラムを立ち上げています。
2倍
東日本大震災における障がい者の
死亡率は全体の死亡率の2倍 ※1
2〜4倍
災害における障がい者の死亡率は
全体の死亡率の2~4倍 ※2
2019年に発生した台風19号の被害を受けた保育園へ緊急支援物資を配付(福島県相馬市)
災害発生直後は被災地域でニーズ調査を行い、緊急支援物資を届けるとともに、避難所などで炊き出しを実施します。また、特に支援が届きにくい障がい福祉施設を中心に、早急に必要とされる物資の配付や損壊した施設の修繕、福祉車両の提供などの支援に取り組みます。
九州豪雨(令和2年7月豪雨)で被災した福祉施設へ、利用者の送迎用車両を提供(熊本県人吉市)
被災した障がい福祉施設の復旧・復興に向けて、施設の再建支援、就労支援施設での生産設備の拡充などの支援を行っています。また、仮設住宅に入居した避難者に対する生活必需品の配付、コミュニティの再構築を促進する地域交流活動など、災害発生から時間の経過とともに変化する被災者のニーズに合わせた支援を展開しています。
福祉協議会関係者に聞き取り調査を実施(福島県)
災害リスクに備える防災・減災対策として、平時から障がい当事者団体や関連団体との関係づくりを進めています。また、ガイドライン作成や防災セミナーでの発表、各地の社会福祉協議会と協力した地域ネットワークづくりなどを通じて、障がい者を含めて取り残される人がいない防災に向けた取り組みを行っています。
ウクライナから避難して来た方々との面談
居住国の紛争・政情不安により日本に逃れた難民・避難民の方々の日常生活の困りごとや悩み、就学・就労相談などに幅広く対応する「生活相談プログラム」を行っています。内容に応じて専門機関へおつなぎするなどして、日本での安定的な生活をサポートします。姉妹団体の社会福祉法人さぽうと21と共同で実施します。
炊き出しに並ぶ被災者の皆さん(珠洲市立若山小学校)
石川県・能登地方で起きた地震で、甚大な被害が発生しました。石川県に緊急支援チームを派遣し、避難所での炊き出し、障がい福祉施設へ衛生用品などの物資提供、外国人被災者のサポートなどを実施しています。
各地で川の氾濫や土石流など大雨による被害が出ました。福岡県に緊急支援チームを派遣し、障がい者施設へ緊急支援物資を配付、避難所では炊き出しを実施。家が被災した障がい者がいる被災世帯の生活再建に向けた支援も行っています。また、秋田県へも緊急支援チームを派遣し、物資配付などを実施。
被災された方々の孤立を防ぐための地域交流活動を実施
地震と津波で未曽有の被害が発生した岩手・宮城・福島の東北3県に緊急チームを派遣し、炊き出しや緊急支援物資の配付を実施。その後も福祉施設の再建、商品開発支援、資機材提供、事業支援、リハビリテーション・カウンセリング支援などを行ってきました。現在は福祉施設への支援、復興公営住宅などに移った高齢者の孤立を防ぐための交流活動、福島県内の親子を対象とした交流イベントの開催など中長期的な支援を続けています。
「不安に押しつぶされそうなときに、
未来が見えました」
竹下 敦子さん (岩手県田野畑村、障がい福祉施設「ハックの家」施設長)
東日本大震災(2011年)では、津波で利用者が働く加工場が流されてしまいました。再建の必要性に迫られていた時、AARからの支援があって工房が完成しました。この先どうなるのか不安に押しつぶされそうになっていた私たちにとって、未来が見えた瞬間でした。
「夢のような
プレゼントでした」
飯田 喜代子さん (千葉県木更津市、障がい者就労施設「一粒舎」理事長)
台風15号(2019年)の風水害で利用者の休憩所が全壊し、AARから再建の支援を受けました。新しく完成した休憩所のスペースは、内職作業や寺子屋授業など、たくさんの役割を果たしてくれています。