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スタッフ日記[国際協力の現場から]

楽しみは自分で作ろう! @ケニア・カクマ難民居住地

2026年4月28日

AAR Japan[難民を助ける会]は、ケニアのカクマ難民居住地で約12年にわたり支援活動を続けています。現地には日本人職員2名が駐在していますが、娯楽が少なく、日々の生活が単調になりがち。そんな環境だからこそ、小さな楽しみを自分たちで作り出すことが、心身の健康を保つうえでとても大切です。ケニア駐在員の中川梨緒奈が、日々の息抜き方法をご紹介します。

誕生会に集まった6名の写真

サプライズ誕生日会での一コマ(左から2人目が中川梨緒奈)

微笑ましいケニア流の誕生日パーティー

「サプライズ誕生日パーティー」は、カクマ事務所の楽しみのひとつです。スタッフの誕生日には、プレゼントやケーキをみんなでこっそり準備をしてサプライズを仕掛けます。クラッカーがうまく鳴らないなどのハプニングもしょっちゅうですが、それもまた笑いのひとつ。ケニア定番の陽気なバースデーソング「Kata keki sio ugali」をみんなで声を合わせて歌い、ケーキカットをします。(この歌は、こちらの動画から聞くことができます)

ケニアには、誕生日の主役がケーキをスプーンでとって参加者一人ひとりに食べさせてあげるという、日本ではあまり見かけない微笑ましい慣習があります。最初は驚きましたが、なんだかとても温かくて、気づけば自分もすっかりこの文化が好きになりました。

ヤギを丸ごと一頭、みんなでいただく

事業の節目や年末には、ヤギを一頭買ってきて現地スタッフと盛大にパーティーを開くことも。準備は前日、地元出身のスタッフにヤギを探しに行ってもらうところからスタートします。パーティー当日の朝になるとヤギの解体が始まり、手の空いているスタッフが料理の準備を手伝います。煮たり焼いたり、さまざまな調理法で仕上げられたヤギ肉を、みんなでお腹いっぱい食べます。

ヤギをグリルする男性の写真

豪快に焼く、ヤギのバーベキュー

スタッフの中にはヤギや鶏の「頭」が大好物という人もいて、食文化の違いを感じる瞬間でもあります。私の個人的なお気に入りはレバー。新鮮なものをシンプルに炭焼きや煮込みで調理したレバーは、格別のおいしさです。

食後はジェンガやトランプでひと遊び。現地スタッフはとくにババ抜きが大好きで、毎回大盛り上がりになります。

手作り卓球台で白熱バトル

スポーツも大切な娯楽のひとつです。一時期、事務所では卓球が大流行しました。就業時間が終わると手作りの卓球台を組み立て、試合を始めるのです。

卓球に興じるスタッフ

手作りの卓球台で遊ぶ現地スタッフ

スタッフの中には生まれて初めて卓球をする人もいれば、地区代表に選ばれた実績を持つ強者も。私自身、卓球はそこまで苦手ではないつもりでしたが、その強者には一度も勝てませんでした。ケニア人の身体能力の高さをここでも実感させられました。

また、ケニアは、世界に名だたるマラソン大国でもあります。自室から事務所まで徒歩10秒という私の生活環境では、意識しないとあっという間に運動不足になってしまいます。そこで、私は就業後に現地スタッフや他団体のスタッフと一緒に1時間半ほどウォーキングに出かけたり、週末の早朝に走りに行ったり、体を動かす習慣を大切にしています。

たまに出張で訪れるナイロビで走るのも楽しみのひとつ。一年中暑いカクマに比べ、標高1,700m前後のナイロビは涼しく、走るのがとても気持ちいいです。ランニングコミュニティや市民レースも多く、郊外では野生動物を間近に眺めながら走るトレイルランニングも楽しめます。サバンナの風を感じながら走る体験は、まさにケニアならではの贅沢です。

ランニングコースと中川駐在員

野生動物にも出会うナイロビのランニングコースと、市民レースに参加した中川梨緒奈

娯楽が限られた環境でも、工夫次第で毎日に彩りは生まれます。カクマでの日々は、そんなことを教えてくれます。

中川 梨緒奈NAKAGAWA Rionaカクマ事務所

国際関係・国際学を専攻した後、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)勤務などを経てAAR入職。2023年1月よりケニア・カクマ事務所駐在

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