活動レポート Report

秋田の被災地で協力団体と炊き出し:令和5年7月大雨

2023年8月1日

7月中旬の記録的大雨(令和5年7月大雨)で大きな被害が発生した秋田県で、AAR Japan[難民を助ける会]は30~31日、現地協力団体である特定非営利活動法人あきた結いネット(坂下美渉理事長)を通じて炊き出しを実施しました。現地から報告します。

調理スタッフとその子供が炊き出しをする様子

炊き出しをする「あきた結ネット」調理スタッフ。お子さんがお手伝い=秋田市内で7月31日

広範囲にわたって水没した秋田市街の中心部。結いネットの事務所1階のオープンスペースに、スタッフが心を込めて調理した弁当や焼きそば、肉じゃが、パスタなどが並びます。最高気温30度を超える中、手作りの食事を求めて多くの被災者が事務所を訪れました。炊き出しと併せてレトルト食品なども用意されています。

炊き出しを結いネットスタッフから受け取る被災者男性

炊き出しの弁当を受け取りに訪れた被災者の男性

食事を受け取った人からは、「自宅一階が床上浸水して台所が使えないままです。片付けで疲れが溜まっているので、おいしい手作り弁当はとてもありがたいですね」「仕事をしながら子育てしていて、家で調理ができない今、炊き出しをしていただいて本当に助かります」などの声が寄せられました。

結いネットはもともと障がい福祉サービス、ホームレス支援など幅広い活動を展開している団体です。大雨による被害発生直後、スタッフの自宅も被災する中、直ちに避難の呼びかけや個別訪問を開始し、週末には炊き出しと物資配付を行っています。坂下理事長は「災害対応は今回が初めてですが、これまでのさまざまな活動の経験が生きています」と話します。

活動中の結ネットのスタッフ、壁にAARのバナーが掲げられている

AARと結ネットが協力して炊き出しを実施

炊き出しの調理はスタッフのお子さんも手伝いに参加するなど、坂下理事長を中心に終始明るい雰囲気でフットワーク軽く取り組んでいます。「お湯を注ぐだけで食べられるインスタント食品の需要もありますが、やはり炊き出しがありがたいという声が多いですね」と坂下理事長。

大量に並べられた被災者への食品を坂下美渉理事長が確認している写真

被災者に配る食品をチェックする坂下美渉理事長

大雨の被害発生から2週間以上が経過しましたが、復旧までの道のりは遠く、多くの被災者が不自由な生活を強いられています。秋田市内には避難所が一カ所しかなく、床上浸水の被害を受けながら在宅避難を続ける被災者は約1,500世帯に上っており、個々の被災状況の把握や支援物資の配布がニーズに追いついていません。

AARは結いネットとの協働に加え、被災した障がい福祉施設を中心に支援を続けています。引き続き、AARの大雨被災者緊急支援へのご協力をお願い申し上げます。

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