活動レポート Report

壊滅した山村で支援を待つ人々:モロッコ地震被災者支援

2023年9月26日

北アフリカのモロッコで今月8日に発生した地震では、もともと貧しい山岳地帯の村々が特に大きな被害を受けており、AAR Japan[難民を助ける会]は現地協力団体とともに食料やテントを届けています。マラケシュ南方のアスニ地区の被災者の様子を東京事務局の八木純二が報告します。

山間部にある明日に地区の風景

地震で壊滅した山間のテニスクトゥ村=モロッコ中部アスニ地区で9月25日

谷間を流れる急流沿いの斜面に張り付くように家々が密集するテニスクトゥ村。人口218人のうち46人が亡くなるという最も被害の大きかった村のひとつです。村の家や建物のほとんどが全壊し、集落全体ががれきに埋まっていました。

モロッコの地図

小学校も全壊しており、壁が完全に崩落した教室には、机や椅子が放置され、子どもたちが描いた絵が貼り出されたままになっていて、穏やかな日常生活が一瞬で断ち切られたことを伝えています。

被災した小学校内部の写真

全壊したテニスクトゥ村の小学校

集落全体が壊滅したテニスクトゥ村ですが、村人のムハメドさん(68歳)は「こんな僻地には充分な支援が届いていないし、復興にはとても長い時間がかかるだろう。それでも私は愛着のあるこの村に住み続けたい。他に行くところなどないのだから」と話します。

被災者インタビューの様子

被災者から話を聞くAAR職員の八木純二(左)

人口100人ほどアムスキン村でも5人が亡くなりました。集落に入ると、ほとんどの建物が全壊し、がれきで道がふさがれて歩くのも困難です。外見上は壁に少し亀裂が入っているだけの家も、中に入ると内壁が崩れ落ち、家具類が散乱して、とても生活できる状態ではないことが見て取れます。

全壊した建物のがれきに押しつぶされた自動車の写真

建物の外壁が落下して押しつぶされた車両

家の中を見せてくれた主婦のマルヤムさん(48歳)は「いつ家が崩れてしまうか分からず、ここでは危なくて暮らせません。近くに設けられた避難所の小さなテントで、弟の家族と一緒に寝袋で寝ています」。そんな環境で身体が休まるはずはなく、「半月余りが過ぎて、誰もが心も体も疲れ切っています。せめて仮設住宅でもできれば」とマルヤムさんは訴えます。

マルヤムさんの写真

被害状況を語るマルヤムさん

モロッコ地震の被害はアスニ地区をはじめとする山岳地帯に集中しており、支援が届きにくい状況にあります。当面の支援に加え、冬季に備えた仮設住居の整備が急務です。引き続き、AARのモロッコ地震被災者支援へのご協力をよろしくお願い申し上げます。

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八木 純二YAGI Junji東京事務局

国際協力NGOで広報職員や海外駐在員として勤務後、2022年にAAR入職。広報コミュニケーション部職員として広報や渉外を担当

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