石川県・能登半島で1月1日に起きた最大震度7の地震では、これまでに70人以上の方々が亡くなるなど甚大な被害が発生しています。被災地の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。AAR Japan[難民を助ける会]は現地に緊急支援チームを派遣し、3日午後から被災した障がい者施設に支援物資を届けるとともに、炊き出しの準備を急いでいます。
石川県七尾市の社会福祉法人「野の花福祉会」が運営する障がい福祉サービス事業所「ゆうの丘」がある地区は、激しい揺れに見舞われて断水が続き、液状化現象が起きていました。原範子施設長は「29人いる施設利用者はそれぞれ家にいて無事でしたが、職員1人の家は倒壊しました。4日から営業する予定でしたが、しばらく様子を見ます」と話します。知的障がいがある10代女性の保護者からは「地震発生時は家族と一緒だったので割と落ち着いていましたが、通所が始まって外に出るとパニックになるかも知れない」との不安の声が寄せられたといいます。
AAR緊急支援チームは、同施設にペットボトルの飲料水、すぐに食べられる食料、後片付けをする清掃用具をお渡ししました。また、当会のパートナーである認定NPO法人ピースプロジェクト(代表:加藤勉AAR理事)とともに、炊き出しの準備を進めています。
被災地では厳しい冷え込みの中で懸命の救助活動が続く一方、多くの被災者が各地の避難所に身を寄せ、あるいは損壊した自宅で在宅避難を余儀なくされています。AARの能登半島地震緊急支援へのご協力をお願い申し上げます。
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