活動レポート Report

元難民らに学びの機会を:ザンビア

2024年2月2日

教室内でAAR職員が受講者と話をしている

英語を学ぶ地域住民とAARメヘバ事務所のスタッフ=ザンビア北西部メヘバ難民居住区で2023年11月

AAR Japan[難民を助ける会]は2017年以降、ザンビア北西部にあるメヘバ難民居住区で、元難民とザンビア人がともにコミュニティを創るための支援をしています。現在は中等教育施設の建設、教員研修、青年・成人向けの英語教育などを通じて、地域住民の教育機会の拡大に取り組んでいます。AARが実施している地域住民のための英語教室の様子を報告します。

子どもたちを支える仕事に就きたい

「初歩的な英語しか知りませんでしたが、教室で文法や会話を学んで上達しました。将来は援助団体の仕事に就いて、難民の子どもたちを助けられれば」。きれいな英語で話してくれたのは、AARが昨年5月から運営している英語教室の参加者オデットさん(27歳)。

治安の悪化のために母国コンゴ民主共和国を去らざるを得なくなった時、オデットさんはPCエンジニアリングを学ぶ大学2年生でした。「ここにはPCスキルを生かせる仕事はありません。私は弟妹10人の世話をするうちに、子どもたちを支える仕事をしたいと思うようになりました。教育の機会を与えてくれたAARに感謝しています。これからもしっかり学び続けたいと思います」。

教室内でオデットさんに話を聞くAARの兼松

オデットさん(右)に話を聞くメヘバ事務所の兼松結

ザンビアで仕事に就くには公用語の英語がとても重要です。英語はたくさんの機会につながる大きな一歩になります。AARの英語教室は週2回のコースが5クラスあります。多いときには、25人の教室に50人を超える参加者が詰めかけたこともありました。当会がオデットさんのように高い志を持った若者をサポートしていることは誇らしく、彼女たちが能力を生かした仕事に就けること、そして有能な人材が活躍の場を得て地域全体が発展していくことを期待しています。

熱心に勉強する参加者たち

熱心に勉強する参加者たち

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