ミャンマー中部で3月28日に発生した地震では、同国第2の都市マンダレーや首都ネピドーを中心に多数の建物が倒壊し、これまでに死者1,600人超が確認されるなど被害が広がっています。AAR Japan[難民を助ける会]は30日、ヤンゴン事務所を通じて被災者支援を開始したほか、東京から緊急支援チームを現地に派遣します。
「村は壊滅状態で、約200軒の住居のうち残っているのはわずか20軒です。まさかこんなに困難な状況になるとは、夢にも思っていませんでした」。マンダレー近郊の村から悲痛な声がAARに届きました。

倒壊した家屋の前に立ち尽くすAARが運営する職業訓練校(ヤンゴン)の修了生の女性シュエさん(仮名)=ミャンマー中部・マンダレー地域で2025年3月30日
AARは2000年以降、最大都市ヤンゴンで障がい者のための職業訓練校を運営し、2001年からは障がいのある子どもたちを支える里親制度「子どもの未来プログラム」を実施しています。被災地との通信が途絶する中、マンダレー地域の訓練校修了生118人のうち、パソコンコース修了生の右手に障がいがある女性シュエさん(仮名・30歳代)とかろうじて連絡がつき、自宅が倒壊したことが分かりました。
「私の姪っ子を含む村人9人が亡くなりました。私たちは近くの僧院に身を寄せていますが、食料や水などあらゆるものが不足していて、近隣への交通手段も途絶えているので、これからどうなるのか、全く見通しが立ちません」とシュエさん。AARは30日、ヤンゴン事務所を通じて当座の食料や生活用品を買うための資金の送金手続きをしましたが、被害はまだまだ拡大しそうです。

地震により倒壊した住宅
当会は約14万人の死者・行方不明者をもたらした2008年の大型サイクロン「ナルギス」の際も、被災者への緊急支援に取り組んだ実績があります。同国は2021年2月以降、各地で武力衝突が続くなど政治・社会が不安定な状況にあり、今回の被災地では救助活動や緊急支援が難航しています。AARは現地情勢を見極めながら、協力団体と連携して被害状況を把握し、被災者支援を進めてまいります。
AARのミャンマー大地震緊急支援へのご協力をよろしくお願い申し上げます。