活動レポート Report

難民問題を自分ごとに:夏休み高校生向け探究型ワークショップを開催

2025年8月6日

AAR Japan[難民を助ける会]は7月31日と8月5日、高校生向け探究型ワークショップ「難民問題を知る 考える 行動する」をAAR東京事務局(東京都品川区)で開催しました。春休みに実施した同ワークショップが好評だったことを受けて、今年2回目の開催となりました。2日間で43人が参加し、講義やグループワークを通して「難民のために自分たちができること」について考えました。

会議室の前方で女性が話している

ウガンダ駐在経験のあるAAR広本充恵が参加者のアイデアを講評

午前の「難民問題とは何か」の講義の後、当会のアフガニスタン人職員による「難民当事者のはなし」では、命の危険を逃れて日本に避難した経緯や、家族を残して日本に避難した葛藤など、リアルな体験談に参加者は真剣に耳を傾けていました。質疑応答では、「今は難民として認定されているのですか?」「日本人から差別を受けた経験はありますか?」といった率直な質問も上がりました。

午後は「アフリカの難民問題」の講義に続いて、ウガンダの難民居住地における課題とその解決策を考えるグループワークに取り組みました。各グループの発表後、ウガンダ駐在経験のあるAAR広本充恵は、「与えるだけの支援ではなく、現地の人々の自立を支えるという視点が良かった」と講評。さらに、「国際協力は文系・理系を問わず、さまざまな立場の人が関われる」とのメッセージを参加者に伝えました。

小会議室で5~6人のグループに分かれた高校生が話し合っている

文化祭企画のグループワークで意見交換をする参加者

自分たちにできることを考えるグループワークでは、「難民支援のための文化祭企画」をテーマに意見交換を行い、アフリカの料理を提供するカフェや、「あつまれ!ウガンダの土地」と題した難民居住地の体験展示など、楽しみながら難民問題に関心を持ってもらえるようなアイデアが多数発表されました。

参加者からは「難民に対して『かわいそう』というイメージしかなかったけれど、たくましく生きている姿を知って尊敬した」「難民問題を自分ごととしてとらえられた」などの感想が寄せられました。

AARでは多彩なバックグラウンドと専門性を持つ職員が「難民」「国際協力」「障がい者支援」などのテーマに応じて、全国で講演・出前授業(対面・オンライン)も行っています。どうぞお気軽にご相談ください。

関連したレポート・ブログを読む

活動レポートTOP

すべての種類のレポート・ブログを見る

ページ
TOP