活動レポート Report

みんなで支え合いながら耐えている:レバノンで食料支援を継続

2026年3月25日

中東情勢の急激な悪化により、レバノンでは多くの人々が厳しい環境での避難生活を余儀なくされています。AAR Japan[難民を助ける会]は現地協力団体とともに、国内避難民への食料支援を続けています。

協力団体スタッフから食料を受け取る子ども2名

避難所に食料を届ける協力団体のスタッフ=レバノン・山岳レバノン県で2026年3月13日

国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、レバノン南部・東部や首都ベイルートで空爆が続き、886人もの人々が犠牲となっています(3月16日時点)。また、人口の約19%にあたる100万人以上が各地への避難を余儀なくされており、複数回にわたって避難を繰り返す家族も少なくありません。戦闘地域は急速に拡大しており、避難命令が出された地域は国土の約14%に達しています。

国内避難民の多くは適切な住居を確保できておらず、過密状態が続く避難所を避け、路上や仮設テントで生活を送る人々も多くいます。安全な水や衛生用品なども不足しており、生活環境の悪化に加えて感染症などの増大も懸念されています。さらに、医療施設を含むインフラも攻撃を受けており、市民の不安は一層高まっています。

そうした状況の中、AARは国内避難民となった人々に、栄養や食習慣に配慮した調理済みの食品を届ける支援を続けています。食品は、衛生状態や温度、保存の管理が徹底された、現地協力団体ShareQの食品加工施設で製造されており、安全性が保たれています。

車の後部荷台から搬出される食料

衛生管理の行き届いた加工施設で製造・加工された食料=2026年3月13日

2024年にAARとShareQが緊急支援を開始した当時は、治安状況が今よりも落ち着いており、遠方の施設まで食料を届けることができました。しかし、情勢が急激に悪化した今は、移動の危険性が高まっており、スタッフの安全を最優先にして食料を届けています。

多くの人々が押し寄せている避難所では、混乱を防ぐために立ち入りが制限されています。ShareQのスタッフが人々に食料を直接手渡すことは難しい状況の中、避難所の管理者と連携して食料配付を行っています。

ShareQのスタッフは「本当に厳しい時期が続いています。こうした状況の中で、私たちはスタッフ安全を確保して、精神的にも支え合って、人々に食料を届けています。みんなで助け合いながらこの苦境を耐えているという感じがします」と話します。

中東全体で人道危機が深刻化する中、レバノンでも多くの人々が厳しい生活を強いられ、支援を必要としています。AARの中東危機緊急支援にご協力くださいますよう、お願い申し上げます。

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