活動レポート Report

「一生懸命に勉強に取り組むことをお約束します」ケニア難民居住地 就学支援

2022年2月16日(2022年2月1日更新)

2021年7月に開始した「ケニア難民居住地 就学支援キャンペーン」および、2022年1月に実施した書き損じハガキキャンペーンで寄せられたご寄付を活用し、難民居住地で、学生への学用品の配付を行っています。

AARが学校施設の整備やキャリアガイダンスなどを通じた中等教育支援を行っている難民居住地では、就学を希望しながらも経済的な理由で実現できない若者が多くいます。このたびの学用品支援キャンペーンでは、現地職員と教師が面談し、就学に強い意志のある者から順に支援を決定しました。

学用品を受け取った学生たち

10月下旬以降、カバン、靴、ノート、電卓など必要な学用品一式を提供しています。生徒たちからは、「これまで誰も私の教育をサポートしてくれる人がいなかったので夢みたいです」「一生懸命勉強することをお約束します」などの声が聞かれました。

「学校に戻ることができる とは、夢にも思っていませんでした」

学用品を受け取る男子学生

エスポワールさん(24歳)

18歳の時にコンゴ民主共和国からケニアに逃れました。母国で中等教育を修了していましたが、ケニアの中等教育修了試験を受けるには、ケニアでもう一度、中等教育校に入学する必要がありました。入学金も学用品も準備できなかったのであきらめていました。生活費と学用品を賄うために、建設現場などで働いていますが、十分なおカネを貯めることはできませんでした。
このような支援を受けて学校に戻れるようになるとは夢にも思っていませんでした。再び学校で学ぶことができて、今の喜びを表現する言葉が見当たりません。自分の夢がかなったような気持ちです。勉強を続けてスキルを身につけ、将来は起業したいと思っています。そして、この支援がほかの若者にも届いてほしいと願っています。

一生懸命に勉強に取り組むことをお約束します。

学用品を受け取る女子学生

マリーさん(18歳)

南スーダン出身です。10年前に叔母と一緒に避難して来ました。ケニアに来て初等教育校に入学し、勉強が大変でしたが何とか修了しました。その後、叔母が南スーダンへ帰還したため一人で残されました。食料支援が唯一の支えで暮らしています。中等教育は、未来を切り開く知識をくれる場所だと思いますが、私は入学金や学用品の準備ができなかったので、あきらめていました。今回の支援に心から感謝を伝えます。入学後は、違う国籍の人々との関わり方も学ぶことができると思います。将来は、地域を助けるコミュニティワーカーになりたいです。特に不利益を被りやすい若い女の子たちを支えていきたいです。一生懸命に勉強に取り組むことをお約束します

「子どもたちが未来を切り開く一歩を踏み出せました」

話をする現地職員

AARケニア・カクマ事務所 ジュリウス・キニャンジュイ・ニギギ

AARカクマ事務所で難民の若者の教育相談を担当しています。「学校で勉強したいけど、制服や学用品の準備ができない」という相談を多く受けていたので、今回、支援をすることができ、大変嬉しいです。子どもたちが、彼らの未来を切り開く一歩を踏み出せた気がします。

引き続きお寄せいただいたご寄付を活用し、子どもたちへの面談と学用品の配付を続けてまいります。子どもたちが学び続けられるよう、そしてより多くの子どもたちが復学できるようサポートしていきます。

 

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