活動レポート Report

食料支援に向け職員が現地に到着:アフガニスタン地震 

2022年6月30日

AAR Japan[難民を助ける会]のカブール事務所の職員が30日、アフガニスタン南東部で6月22日に発生した地震の被災地(パクティカ州)に入りました。現地の関連行政機関などでつくる「緊急委員会」と協議のうえ、パクティカ州の300世帯を対象に食料と物資配付の準備を進めています。

テントの中で男性が話をしている

被災者用のテントの中で、地域住民の男性の話を聞くAAR職員(左)

22日の地震により6月26日の時点で1,036人が死亡し、2,949人以上が負傷したと伝えられています。レンガ造りの脆弱な建物が多かったため、約4,500棟が被害を受けました。

この地震発生後すぐに、アフガニスタン国家災害管理庁(ANDMA)の下部組織からAARカブール事務所に災害被災者への支援の要請がありました。調整の結果、地震被災地のホースト州、パクティカ州のうち、特に被害が大きかったパクティカ州のギヤン(Gyan)郡などで約300世帯に支援を行うことになりました。

支援内容は食料(米、小麦粉、油、豆、砂糖など)1カ月分と、手洗い用の石けんです。支援物資については、今後現地の方々への聞き取り調査などをもとに、変更する可能性があります。

青いテントが並んでいる

州当局から提供された青いテントが並ぶギヤン郡の被災地

職員は30日午前、ギヤン郡の被災地域に到着。パクティカ州が用意した青いテントの中で、地震の被災者に聞き取り調査などを行いました。職員からの報告によると、現地は治安も安定しており、カブールなどから州中心部までの高速道路の通行にも問題はない一方で、一般道路はそもそも未舗装で、かつ状態が悪いため、物資の運搬が難しいところが多くあるとのことです。

現地はパキスタンとの国境に近く、地雷や不発弾が数多く埋設されているとみられています。AARは1999年からアフガニスタンで地雷・不発弾の除去作業を行う団体への資金提供をはじめ、現在は爆発物回避教育支援や障がい者支援に取り組んでいます。今回、爆発物回避のための啓発パンフレットやノートも、支援物資と一緒に配る予定です。

山脈に道路がとおっている

カブールからパクティカ州に向かうハイウェー

AARは、地震発生の翌23日から緊急募金を開始いたしました。これまでに約65万円のご寄付をお寄せいただいておりますが、被災地支援のためには、まだまだ資金が必要な状況です。どうか皆さまの一層のご協力をお願いいたします。

ご支援のお願い

AARのアフガニスタン地震被災者支援への
ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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※指定された緊急支援活動に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合は、次なる緊急支援などに活用いたします。あらかじめご了承ください。

※AARは東京都により認定NPO法人として認定されており、ご寄付は寄付金控除の対象となります。

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