活動レポート
干ばつ被害と物価高騰に苦しむ住民に食料配付:ケニア
2023年6月28日
©Yoshifumi Kawabata
アフリカ大陸東部に位置し、南スーダンやソマリアなど
情勢が不安定な近隣国から逃れてきた50万人近い難民が暮らしています。
その約8割は女性と子どもで、難民キャンプでは教育や職業訓練、
水・衛生分野などさまざまな支援が求められています。
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面積 | 58.3万平方キロメートル(日本の約1.5倍) |
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人口 | 5,403万人(2022年:世界銀行) |
首都 | ナイロビ(Nairobi) |
民族 | キクユ族、ルヒヤ族、カレンジン族、ルオ族、カンバ族等 |
言語 | スワヒリ語、英語 |
宗教 | 伝統宗教、キリスト教、イスラム教 |
※出典:外務省ホームページ
ケニアでは、難民キャンプを含む地方部と都市部との教育格差が問題になっています。地方部では、学校の校舎などの教育施設の不備、少女の早期結婚・妊娠、紛争体験や難民生活によるストレス、保護者の教育に対する理解不足など、さまざまな課題があります。多くの青少年が教育を受けられず、将来に希望を持てなくなっています。
※カクマ難民キャンプにおいて
6%
中等校の就学率は6%
そのうち女子生徒の割合は22% ※1
57%
中等校教員の57%は
教員免許を持たない難民 ※1
10%
未満
職業訓練の機会が得られる
若者は10%未満 ※2
1%
未満
高等教育への奨学金を利用できる
若者は1%未満 ※2
カウンセリング方法の研修を受ける生徒たち
カロベイエ難民居住地およびカクマ難民キャンプでは、難民の子どもたちへの中等教育支援として、教室建設などの学校施設の整備、ライフスキル教育、カウンセリング活動、学校設備の維持管理体制構築などを行っています。
食料の入った袋などを受け取った人々
干ばつや物価高騰により食料危機に直面する地域住民に、食料パッケージ(米・豆・トウモロコシ粉など)を配付。単身高齢者世帯や子どものみの世帯など特に弱い立場にある人々に届けています。
「解決策を一緒に
探していきたい」
マサさん(18歳)
父は南スーダンで暮らし、私はほかの家族とカクマで暮らしています。生徒同士でできるカウンセリング方法の研修に立候補して受講した後、同級生にカウンセリングを行いました。自分だけではなく、学校の中にも外にも悩んでいる人が多くいます。その人たちと気持ちを共有し、解決策を一緒に探していきたいです。