活動レポート
震災から1年半 コンテナ生活続く:トルコ地震
2024年9月4日
西アジアと東ヨーロッパにまたがるトルコは、
古くから東西文明の懸け橋として豊かな歴史と文化を誇ってきました。
しかし、周辺の中東地域では紛争が絶えず、内戦が続く隣国シリアなどからの難民を、
2022年末時点で、世界で最も多く受け入れている国です。
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面積 | 780,576平方キロメートル(日本の約2倍) |
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人口 | 85,279,553人(2022年、トルコ国家統計庁) |
首都 | アンカラ |
民族 | トルコ人(南東部を中心にクルド人、その他アルメニア人、ギリシャ人、ユダヤ人等) |
言語 | トルコ語(公用語) |
宗教 | イスラム教(スンニ派及び少数のアレヴィー派)が大部分を占める。その他ギリシャ正教徒、アルメニア正教徒、ユダヤ教徒等 |
※出典:外務省ホームページ
2011年から続くシリアでの内戦を逃れてきたシリア難民360万人※のほとんどは、トルコの難民キャンプではなく街中で生活しています。合法かつ安定した収入が得られる仕事に就くことは困難で、十分な情報が得られないために公共サービスにアクセスすることができない難民も少なくありません。避難先の地域で地元住民との摩擦も生じています。
42%
難民の98%は街中に住み
42%は貧困の状態 ※1
97%
仕事を持つ難民のうち97%は
労働許可を取得していない ※1
34%
難民の34%は公的サービスへの
アクセスが困難な状態 ※2
78%
トルコ人の78%が難民によって
治安が悪化したと感じている ※3
公式サイトのテントで暮らす被災者
2023年2月に発生した大地震により避難生活を送る被災者を対象に、食料や生活必需品を配付。また、被災者が暮らすコンテナやテントに、防暑性・防寒性・防水性を高めるシートやすのこを設置し、住環境を整備しました。
地団体が開催している子どもイベントの様子
現地団体とボランティアが、難民の保護や個別支援、障がい者支援などを自分たちの力だけで実施していけるよう、コミュニティに根差した保護の方法や、専門機関への照会方法などをトレーニングしています。
「助けてくれた日本の皆さんに
心から感謝します」
ラヒメさん(50歳)
地震が起きた頃は夜間とても冷え込み、家を失ったショックもあって、心身ともに追い詰められた感じでした。食料も毛布もなく途方に暮れていた時、AARの支援が届いて本当に安心しました。