「どんなに苦しくても、絶対に乗り越える」
── 南スーダン出身・16歳の少女、アジュクさんの言葉
両親も兄も失った16歳のアジュクさんは、3人の弟妹の面倒を見ながら学校に通っています。ノートもペンも買えない。でも彼女は、あきらめません。
「この状況だからこそ、勉強したいんです。未来のために。」
日常を奪われた場所にも、夢を追いかける人たちがいます。
6月20日は「世界難民の日」。
1憶2,000万人の「難民」の数字では語れない、一人ひとりのストーリーに心を寄せてみませんか?

アジュクさん
難民とはどんな人たち?/難民の声/AARの難民支援/イベント情報/チャリティグッズ/企業の皆さまとの協働/ご支援はこちら
【難民とはどんな人たち?】

世界の難民・国内避難民は近年、増加の一途をたどっており、1億2,320万人に上ります(2024年末時点)。これは世界人口の約1.5%にあたり、日本の人口とほぼ同じです。難民・避難民全体の約40%は18歳未満の子どもで、親を失った子どもたちも少なくありません。

出典:UNHCR Global Trends 2024を加工
難民とは実際どんな人たちなのか、また難民問題を解決するにはどうすればよいのでしょうか。基本から分かりやすくお伝えします。
相次ぐ人道危機 忘れられる人々:「難民の日」に寄せて
ウクライナやパレスチナ自治区ガザの人道危機が関心を集める一方で、アジア・アフリカなどの難民への関心は薄れ、国際社会で忘れられつつあります。100万人以上の人々が暮らす世界最大の難民キャンプの現状や、AARの支援活動についてご紹介します。
【難民の声】
難民の数だけ、未来がある。難民としての生活はいつ終わるかわかりません。それでも、避難した先で自分の人生を築くために、前を向いて一歩を踏み出そうとする人々がいます。
Voice
「他の難民の人たちを助けられるようになりたい」

ザンビア・メヘバ難民居住地に暮らすカパタさん(31歳)。14年前、治安の悪化によりコンゴからの避難してきました。現在は5人の子どもを育てながら、1歳の末っ子をおんぶして英語教室に通っています。彼女がそこまでして学ぼうとするのは、なぜなのでしょうか。
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「協力し合うことの大切さが分かったような気がします」

2017年、家族とともにミャンマーからバングラデシュへ避難してきたアジムさん(17歳)。正規の教育や職業訓練、就労の機会がほとんどない難民キャンプの暮らしを続けています。そんな環境の中で、青少年向けプログラムに参加して得た学びとは――。
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【AARの難民支援】
レバノン
イスラエル軍による大規模な空爆が2024年9月に行われ、一時は約90万人が避難しました。国民の8割以上が貧困ライン以下で生活する中、多くのシリア難民などが避難しており、人口1人あたりの難民受け入れ数は世界最多です。AARは現地協力団体と連携して、首都ベイルートでの食料配付に続き、今年4月からは支援が届きにくい地域で高齢者や障がい者を含む約2,500人に約4万2,000食を提供しました。

提供された食事をとる避難民女性たち=山岳レバノン県で2025年4月
アフガニスタン
隣国パキスタン政府が2023年、同国に滞在する難民の強制的な送還を開始したことで、100万人以上のアフガニスタン人難民が帰還しました。アフガニスタンでは、長年にわたる紛争が残した何十万トンもの地雷・不発弾があり、2023年だけでも800人以上が死傷しました。AARは帰還したばかりの人たちに、爆発物の危険から身を守るための啓発活動を行っています。 これまでに3万1,400人以上が受講しました(4月末時点)。

首都カブール郊外の帰還民支援センターに設けられた地雷・不発弾の危険を伝える展示
スーダン
政府軍と準軍事組織(RSF)の武力衝突が2023年以降続いており、治安の悪化や食料不足が深刻化しています。AARは東部カッサラ州で小麦粉やコメ、調理用油などの食料パッケージと生活用品を、避難所に身を寄せる国内避難民868世帯(4,611人)に届けました。加えて、食料パッケージ128セットを避難所の運営員会に託し、ひっ迫する避難所の食事提供に活用されました。

AARから受け取った食料を運ぶ子どもたち=スーダン東部カッサラ州の避難所で
【イベント情報】
6/20(金)世界難民の日に映画『ru』上映会&交流会@東京 ~難民の現実を見つめる

難民家族の実話に基づく映画『ru(ルー)』の上映会を開催いたします。上映後には軽食を楽しみながら、映画を通して感じた思いや気づきを共有し、難民について共に考える交流会を行います。映画をきっかけに「難民」として生きる人々の現実を一緒に見つめてみませんか?
5/24 (土)在日難民女性支援 「アフガニスタンのお料理教室」@千葉 (このイベントは満席となりました)

日本に住むアフガニスタン難民の方々と地域の住民の方々の交流を促すことを目的に、AARとNPO法人アーシアンが共催で開催。難民の女性が講師となり、アフガニスタンの家庭料理を作ります。料理をつくった後は、参加者全員で食事を楽しみます。
詳細はこちら
【チャリティグッズ】

世界難民の日に合わせて、6月より新商品『ハンカチタオル(鳥)』の販売を開始しました。老舗タオルメーカー内野株式会社の製造です。また、株式会社モンベル(mont-bell)が販売しているAARへの『寄付つきTシャツ』を数量限定で販売中です。イラストは、”Your action will support refugees.(あなたの行動が難民を支えます)のメッセージとともに、平和への想いを運ぶ鳥の姿に重ね、デザインしました。
【企業の皆さまとの協働】
募金箱の設置、チャリティ商品の案内、寄付つき商品の販売、ポスター掲示など、さまざまな協働の方法をご提案いたします。AARとともに社会課題の解決に一緒に取り組んでくださる企業・団体の皆さまを心よりお待ち申し上げます。
企業・団体の皆さまへ
【ご協力ください】

世界各地で起きている人道危機。なかでも難民問題は、長期化する一方で、国際社会の関心が薄れつつあります。AARは、皆さまからのご支援を確実に届けることで、困難な状況にある人々へ「あなたは忘れられていない」というメッセージを伝え続けています。夏募金へのご協力をお願い致します。
※皆さまのご寄付は、世界18の国と地域での支援活動に活用させていただきます。
※AARは東京都の「認定NPO法人」であり、ご寄付は寄付金控除の対象となります。