2021年9月16日(2023年4月20日更新)

たくさんの避難民が支援を待っています

2021年8月にタリバンが実権を掌握以降、アフガニスタンでは混乱を逃れて避難民となった人々が大勢います。緊急支援にご協力ください。

アフガニスタンでは2021年8月、米軍を中心とした駐留外国軍部隊の撤退に伴い、イスラム主義勢力タリバンが実権を掌握しました。しかし、国際テロ組織IS(イスラム国)による爆弾テロが起きるなど治安情勢は安定せず、混乱を逃れて村や家を離れざるを得なかった多数の国内避難民が、十分な食料や医療サービスを受けられない過酷な状況で過ごしています。

とりわけ避難民の半数を占める子どもたちは生命の危機にさらされています。多くの避難民が日本からの支援を待っています。

アフガニスタンの状況*

・【人口の約7割が人道支援を必要】人口の約7割にあたる約2,830万人が人道支援を必要としており、その半数以上は子どもである。
・【2,120万人が食糧不足に直面】そのうち1,150万人の子どもが食糧不足に直面している 。
・【国内避難民260万人】


国内避難民・困窮世帯に食糧を配付(2022年6月)

カピサ州で400世帯を対象に実施した食料配付(小麦、米、ダル豆など)の様子が、アフガニスタン国営放送で取り上げられました。

 


国内避難民・困窮世帯に支援物資を配付(2022年3月)

混乱を逃れて他地域から首都カブールに流入した国内避難民の家族、および困窮世帯に食料などの支援物資を緊急配付しました。

アフガニスタンの避難民・困窮世帯に食料配付 | 活動レポート | AAR Japan[難民を助ける会]:日本生まれの国際NGOアフガニスタンでは2021年8月、イスラム主義勢力タリバンが再び実権を掌握して以降、政情不安が続いています。AAR Japan[難民を助ける会]は首都カブールで3月上旬、混乱を逃れて他地域から流入した国内避難民の...


厳冬期を前に緊急支援物資を配付(2021年12月)

カブール事務所を通じて、同国東部ラグマン県の避難民に越冬に必要な食料(豆、小麦粉、食用油、砂糖、塩、緑茶)や毛布など180世帯に緊急配付しました。子どもや高齢者を含む多くの家族が私たちの支援を必要としています。

アフガニスタン国内避難民に食料など緊急配付 | 活動レポート | AAR Japan[難民を助ける会]:日本生まれの国際NGO政情不安が続くアフガニスタンでは8月以降、数十万人規模の国内避難民が発生し、厳冬期を迎えてテント生活を余儀なくされています。AAR Japan[難民を助ける会]は12月1~2日、同国東部ラグマン県の避難民180世...


アフガニスタン緊急募金を開始(2021年11月)

避難してきた人々がたてた簡易的なテントが立ち並ぶ。布やビニールが使われている

避難してきた人々が使っているテントが並ぶ


地雷除去活動を再開(2021年9月)

また、AARは1999年、地雷対策を専門とする英国のNGOヘイロー・トラスト(THE HALO TRUST)への資金提供を通じて、アフガニスタンでの地雷除去事業を開始したほか、2002年に首都カブールに事務所を開設し、地雷・不発弾の被害に遭わないための回避教育、地雷被害者を含む障がい者支援などに取り組んできました。8月以降の混乱を受けて、すべての活動を一時中断していましたが、ヘイローを通じた地雷除去活動を再開しています。

荒野で防具服を身に着けた男性が地雷探査機を使い地雷の除去活動を行っている

AARが連携するヘイロー・トラストの地雷除去作業


支援活動の実施にあたっては、治安情勢を慎重に見極めながら、現地職員および支援対象者の安全を最優先に判断してまいります。

ご支援のお願い

AARのアフガニスタン緊急支援への
ご協力をよろしくお願い申し上げます。

ご寄付はこちら

※指定された緊急支援活動に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合は、次なる緊急支援などに活用いたします。あらかじめご了承ください。


【特別インタビュー】

20年におよぶ復興支援の総括、タリバン支配に戻ったアフガニスタンの行方、国際社会による人道・開発支援の在り方について、中東・イスラム研究で知られる酒井啓子・千葉大学教授(国際政治学)に伺いました。

アフガニスタンの人々を見捨てない 酒井 啓子さん (千葉大学教授) | 特別インタビュー | AAR Japan[難民を助ける会]:日本生まれの国際NGOアフガニスタンで8月15日にガニ政権が崩壊し、イスラム主義勢力タリバンが実権を掌握して以降、政情不安と治安悪化による人道危機が続く。駐留外国軍部隊の完全撤退に伴い、外国政府・機関のアフガニスタン人職員...


AARのこれまでの活動

1.地雷や不発弾の被害から守る
地雷などの被害に遭う半数以上は子どもです。2002年以降、地雷や不発弾、即席爆発装置(IEDs)など爆発物による被害に遭わない方法を伝える活動を実施。年間約6万人以上、これまでに100万人以上に危険を回避するための情報を届けてきました。

 2.障がい児の教育を受ける権利を保障

障がいの有無にかかわらず、子どもたちが学校に通えるように、インクルーシブ教育を推進。学校へのバリアフリー設備の設置、障がい児が手話や点字を学ぶための教員研修などを実施。2016年のUNICEFの調査では、学齢期の障がいのある女児のうち、約80%は学校に通えていないと見積られています。

3.地雷のない安全な土地を取り戻す
荒野で防護服を着た大人が地雷探査機を地面にかざしている

1999年以降、地雷・不発弾の除去活動を支援。2020年3月末までに約2,667万㎡(東京ドーム570個分)の土地の安全を確保し、除去した地雷は5,286個、不発弾は2万2797個に上ります。

【マンスリーサポーターとして未来を支えてください】

困難に直面している方々の目の前にある危機だけでなく、これからのあゆみを支えていくためには息の長い支援が必要です。マンスリーサポーターとして、ともに支えてください。

マンスリーサポーターとして支える

AARの活動を通して、未来を支えてください。
ご協力をよろしくお願い申し上げます。

ご寄付はこちら

* https://reliefweb.int/report/afghanistan/afghanistan-humanitarian-response-plan-2023-march-2023


(動画)アフガニスタンでの支援事業に携わるAAR紺野が、同国の問題やこれからについてお話しました(2021/10/11)

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