活動レポート Report

被災地に思いを寄せて~能登半島地震1カ月/トルコ地震1年

2024年1月31日

年明けに発生した能登半島地震から1カ月、そして昨年2月6日のトルコ地震から1年が経ちます。遠く離れた2つの被災地では、同じように厳しい寒さの中、家を失った多くの被災者の方々が不自由な避難生活を続けています。被災された皆さまに改めて心よりお見舞い申し上げます。

火事で一帯が焼けた中にビルが残っている

廃墟と化した石川県輪島市の朝市通り一帯=2024年1月5日

AAR Japan[難民を助ける会]はいずれの被災地でも、震災発生直後に緊急支援チームを現場に派遣して支援活動に取り組んできました。石川県内では避難所での炊き出しに加え、より困難な状況に置かれた障がい福祉施設や在留外国人、要支援集落を中心に支援物資を届けています。トルコ南東部の被災地では、今なお仮設テントやコンテナで暮らす被災住民へのサポートを続けています。

がれきの前に佇む女性

震災時の経験を語る被災者の女性=トルコ南東部カフラマンマラシュ県で2023年12月

被災地では時間の経過につれて必要とされるニーズが変化していきますが、能登とトルコ双方の現場に共通するのは、まだまだ支援が足りないこと、支援が届きにくい/支援にアクセスしにくい被災者が少なからずいることです。他方、大切な家や仕事を失った過酷な状況にあって、人々が互いに支え合い、地域で助け合って、「当たり前の暮らし」を取り戻そうと忍耐強く現実に向き合っている姿も、また同じです。

能登半島地震の被災地では、AARは多くの企業・団体や個人の皆さんの多大なご協力によって支援活動を実施しています。トルコ地震の被災者支援には、今も応援メッセージとともにご寄付が寄せられています。皆さまのご理解・ご協力に重ねて御礼申し上げます。

AARスタッフが女性に話を聞いている

避難所で女性に話を聞くAAR生田目充=石川県能登市で2024年1月11日

ウクライナをはじめとする人道危機が続く中、国内外で大規模災害が相次いでいます。紛争や災害に見舞われた人々に手を差し伸べることができるのは、同じ時代に生きる私たちしかいません。引き続き、AARが国内外で取り組む被災者支援・人道支援へのお力添えをよろしくお願い申し上げます。

能登半島地震緊急支援について詳しくはこちらから
トルコ地震緊急支援について詳しくはこちらから

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