活動レポート Report

洪水被災地で食料など配付:パキスタン緊急支援

2022年9月1日

AAR Japan[難民を助ける会]は、洪水の被害を受けたパキスタン北西部ハイバル・パフトゥンハー州で食料、石けんなどの緊急支援物資の配付を開始しました。被災地に入ったAARイスラマバート事務所の小柳勇人が現地から報告します。

水が引き始めた被災地の写真

水が引き始めた被災地

「3メートルもの高さまで濁流が押し寄せて、商品も何もかも流されてしまった。生きていられただけで奇跡だよ」。ハイバル・パフトゥンハー州ノウシェラ郡の被災地で、小さな商店を営む男性は疲れ切った表情で話しました。

約2万8,000人が暮らすこの地区は、豪雨によるカブール川の洪水で全域が水没し、別の住民は「やっと水が引いて家に戻ってみると、一階の家具が全部流されたうえ、ドロドロに汚れてとても住める状態ではなくなっていた。しかたないので、屋上に簡易ベッドを持って上がって寝ました」。ここは日雇い労働者など貧しい住民が多く、ただでさえ苦しい生活を送っていたところに洪水が発生し、家を失い、食料も買えずに追い詰められています。

住民から被災状況を聞くAAR職員の小柳の写真

住民から被災状況を聞くAAR職員の小柳

地区長によると、ここには約300人の障がい者が生活しており、AARは8月31日、障がい者世帯に1家族あたり小麦・コメ・食用油など食料計30キロ、ミネラルウォーター、石けんなどを配布しました。ある身体障がい者の男性は「水も食料も何もなくて本当に困っていた。日本からの支援に感謝します」と話してくれました。

支援物資を届けるAAR現地スタッフの写真

支援物資を届けるAAR現地スタッフ

被災地では食料や衛生用品、日用品などが圧倒的に不足し、多くの人々が支援を待っています。被災者の命をつなぐAARの緊急支援へのご協力をお願い申し上げます。

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小柳 勇人OYANAGI Yutoパキスタン事務所

民間企業勤務や教員を経て2021年12月にAARに入職、2022年3月よりパキスタン・イスラマバード事務所駐在。

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