シリア Syria

シリアは、中東・西アジアに位置します。
2011年にシリアの政府軍と反政府勢力による
武力衝突が本格化してから、現在も紛争が続いています。
現在、約720万人が国内で避難生活を送っており、
約650万人がシリア国外で避難生活を続けています。

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シリアの基本情報

面積 18.5万平方キロメートル(日本の約半分)
人口 2,156万人(2022年7月推定値 CIA The World Factbook)
首都 ダマスカス
人種・民族 アラブ人:約75%、クルド人:約10%、アルメニア人等その他:約15%(2022年 CIA The World Factbook)
言語 アラビア語
宗教 イスラム教:87%(スンニー派:74%、アラウィ派、シーア派など:13%)、キリスト教:10%、ドルーズ派:3%)(2022年 CIA The World Factbook)
シリアの地図

※出典:外務省ホームページ

取り組む課題 Issues

シリア国内で人道支援を必要とする人は約1,670万人に上ります。特に食料不足が悪化しており、人口の約66%に相当する1,540万人もの人々が食料や農業支援を必要としています。

  • 77%以上

    人口の77%以上が
    人道支援を必要としている※1

参照
※1 OCHA 2024 Humanitarian Needs Overview
アイコン
Ocha Humanitarian iconsを使用・加工

活動 Activity

必要な食事がとれるように

女性が床に座りパンを子どもと食べている写真

配付されたパンを子どもと一緒に食べる女性

国際情勢の変化により小麦の価格が上がり、食料危機のリスクがさらに高まっています。満足に食事ができていない世帯も多くあります。そのため、国内避難民キャンプに暮らしている方々へ、シリアの毎日の食事に欠かせないパンを配付しています。

農業を通じて生計向上を

右足が義足の女児。その義足をスタッフがチェックしている様子

現地提携団体の農業技術者が小麦畑を訪問し、育成状況を確認したり質問に答えている

脆弱性が高く、高騰する農業資材を入手できない小規模農家へ、野菜や小麦の種子、肥料、農薬を配付して栽培指導を行っています。また、生産性の改善やマーケティングに関する農業研修を実施。収穫した農作物を販売して生計の向上につなげられるように支援しています。

これまでの主な活動

  • 2019年~2022年

    新型コロナウイルス対策支援

    スタッフから手の消毒方法の指導を受ける女性の写真

    感染拡大を防ぐため、石けんの配付、手洗いにも使える給水支援、衛生啓発活動などを実施し、6万人以上を支援。

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  • 2015年~2021年

    リスク回避教育

    スタッフとその回りに座り講習を受けている子供たちの様子

    地雷や不発弾の被害から身を守るための方法を伝える啓発活動を実施。6万人以上が講習会に参加。

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  • 2014年~2021年

    食糧配付

    段ボールを家の入口の前で渡す二人のスタッフ。一人は食糧を両手に持ち、もう一人は肩に担いでいる写真

    避難生活の長期化、生計手段の欠如などによって困窮する国内避難民51万人以上へ、食糧を配付。

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声・ストーリー Voice & Story

シリアからの声

  • 収穫した小麦の実を両手に持つ男性

    「家族のためにお金を貯めることができました」

    アブ・サットゥーフさん(55歳)

    肥料を買う余裕もなく、治安の悪化や水不足で苦しい時期が続きました。AARの研修は非常に有益でした。おかげで良質な小麦を4トンも収穫し、家族のために少しばかりお金を貯めることができて、本当に感謝しています。

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