活動レポート Report

被災地で炊き出しと物資配付:九州北部大雨緊急支援

2023年7月14日

7月10日の記録的な大雨により、九州各地で河川の氾濫、浸水など甚大な被害が発生しています。AAR Japan[難民を助ける会]は福岡県久留米市で炊き出しや物資配付などの緊急支援を行っています。佐賀事務所の坂口佳穂里が現地から報告します。

AARのロゴのシールが貼られた物資を挟んで、女性二人が施設の前で立っている

田主丸一麦寮に清掃用具を提供。右はAAR佐賀事務所の坂口佳穂里=2023年7月13日

障がい者施設に清掃用具を提供

福岡県久留米市では大雨の影響で土石流などの被害があり、現在も多くの方々が小学校や公民館などの避難所に避難しています。久留米市の障がい者施設「田主丸一麦寮」は、大雨により複数の建物の1階部分が浸水する被害を受けました。AAR緊急支援チームは12日に施設を訪問して衛生用品や飲料水などをお渡しするとともに、理事長の郷原和彦さんから被害状況についてお話を伺いました。

施設の職員の方は連日の猛暑の中、泥で汚れた床や設備の清掃に追われています。AARは清掃に使うための高圧洗浄機2台(貸出)と吸水絞りワイパー4個を13日に届けました。職員の方からは「床の掃除に必要な清掃用具がまったく足りていなかったのでとても助かりました。ありがとうございます」と感謝の言葉が寄せられました。

避難所で炊き出しを開始

AARは認定NPO法人ピースプロジェクトとともに、避難所となっている久留米市竹野小学校で炊き出し支援を13日から開始しました。この日の夕食では豚汁180人分を用意し、小学校に避難している方や在宅避難を続ける方に届けました。また、炊事場に浸水被害があった田主丸一麦寮にも利用者や職員100人分の食事を届けました。

二人の男性が鍋から寸胴鍋に料理を移している

炊き出しの準備をするAARの大原真一郎(右)=7月13日

受け取った方からは「とても美味しかったからおかわりしました。どんな味付けしてるの?」など、温かい食事を喜ぶ声が聞かれました。「家の片付けで私も孫も泥だらけ。銭湯に行ってまた1時間半後に来るから豚汁取っておいてくれる?」という方や、遅い時間まで家の片付け作業をした後に炊き出しを受け取り、ホッとした表情を見せる方もいました。被災後の復旧作業や片付けで大変な皆さまのニーズに沿えるよう支援を届けています。

体育館の中、机の上に容器に入れられた豚汁が並んでいる

被災された方々に豚汁を提供=7月13日

「土砂崩れでガレージが水路に落ちそうになっている。また雨が降ったら、今度は家が流されてしまう」といった相談も寄せられおり、AARは行政サービスや支援窓口などを照会する活動も行っています。

AARは、引き続き炊き出しや物資配付などの緊急支援を続けてまいります。被災した方々への支援にご協力をお願い申し上げます。

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