活動レポート Report

被災した外国人への物資配付拠点を開設:熊本地震緊急支援

2026年8月10日

AAR Japan[難民を助ける会]は、熊本地震で甚大な被害を受けた熊本県氷川町と八代市に、外国人被災者が支援物資や情報を受け取れる物資配付拠点を開設しました。飲料水や食料、衛生用品などを無料で配付しており、必要とする近隣住民の方々にもお渡ししています。

スポーツ飲料の粉などを手に持っている女性たち

支援物資を受け取ったフィリピン人の皆さん=八代市で8月9日

支援や情報が届きにくい状況続く

被災地にはベトナム、ミャンマー、インドネシア、ネパールなど、さまざまな国の出身の方々が暮らしており、多くは技能実習や特定技能の在留資格で働いています。断水をはじめ不自由な生活を強いられる中、外国人住民には支援や情報が届きづらい状況が続いています。地震発生以降、「外国人同士でお金を出し合い、自腹で物資を買い集めている」「怖くて眠れないと訴えている留学生がいる」といった情報がAARに寄せられていました。

物資配付の活動拠点を探す中で手を差し伸べてくださったのが、氷川町宮原のバー「BAR.BASE」です。町の大通り沿いに位置し、駐車場や物資の保管スペースもあります。営業が夜21時以降であることから、「断水が終わるまで、日中は自由に使ってください」と快く貸してくださいました。

男性と話すAAR職員

ベトナム料理店「San Pham Viet Yatsushiro」のチューンさん(左)と支援活動の調整をするAAR生田目充

また、八代市のベトナム料理店「San Pham Viet Yatsushiro」にもご協力いただけることになりました。断水のため料理店は休業中ですが、併設のベトナム食材店は営業を続けており、営業時間中、店内や隣接する倉庫を物資の配付、保管場所として提供してくださっています。

やさしい日本語で

両配付拠点では、8月8日から飲料水やスポーツ飲料粉末、アルファ米やハラル食を含む非常食、体ふきシート、簡易トイレなどを配付しています。氷川町の拠点にはAARスタッフが常駐し、困りごとの相談にも応じています。

イラストが描いてあったり漢字が少ないチラシ

日本語が得意でない外国人にもわかりやすいよう配慮した看板やチラシ

日本語の読み書きが得意でない方に配慮して、「ものを くばるところ」「おかねは いりません」など、ひらがなで書かれた看板やチラシを作成しました。また、地域の青年会議所や、熊本県外国人サポートセンターにもご協力いただき、物資配付拠点の情報を広めています。

被災地では今も、支援物資や生活再建に関する相談が日々寄せられています。AARは「り災証明書の手続きがわからない」といった声にも耳を傾けながら、外国人住民を含むすべての被災者に支援が行き渡るよう、活動を続けていきます。AARの熊本地震緊急支援にご協力くださいますよう、お願い申し上げます。

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