熊本地震で被災した障がい者をさまざまな分野から包括的に支援する「被災地障害者センター」が、熊本県八代市に開設されました。AAR Japan[難民を助ける会]は、専門的支援の調整や住宅関連の支援などで、センターの活動をサポートしていきます。
障がい者団体のネットワークで設立

被災地障害者センターの開所式で挨拶するAAR事務局長の古川千晶=八代市で8月17日
被災地障害者センターは、熊本県内の障がい者団体で構成する連携組織「熊本障害フォーラム(KDF)」が設立したものです。八代市の障がい福祉事業所「とら太の会」の施設内に開設され、8月17日に開所式が催されました。式では、AAR事務局長の古川千晶が「地域の皆さん、各団体の皆さんと力を合わせてがんばりましょう」とあいさつしました。
支援を必要としている人ほど、自ら助けを求めることが難しい場合があります。「車いすの弁護士」として知られるセンター長の東俊裕さんは、「障がいがあると、『人に迷惑をかけるかもしれない』『障がいのことを知らない健常者に助けを求めるのは気が引ける』と遠慮してしまったり、自分の障がいについて伝えること自体をためらったりする人もいます」と話します。

就労支援センターくまもとに支援物資を搬入するAAR緊急支援チーム=熊本市で8月6日
被災地障害者センターは、障がい者支援を行っている団体の協力体制を整えることで、埋もれているニーズを掘り起こし、支援を求める声を集約します。必要に応じてスタッフが戸別訪問して状況を確認し、一人ひとりのニーズに合った柔軟な支援につなげます。
AARは、全国の障がい者団体の連携組織である「日本障害フォーラム(JDF)」などとともに、センターの活動をサポートしていきます。具体的には、専門的な支援が必要な場合に専門団体との連絡・調整を行うほか、住宅関連の支援、運営資金の拠出、資機材の購入などをサポートしていく予定です。センターを開設してすぐ、地震によって自宅に段差が生じた障がい者の方から相談が寄せられ、AARはスロープを設置してバリアフリー化する支援を進めています。
ためらわずにまずは連絡を

被災地障害者センターのSOSチラシ
センターは八代市に置かれていますが、熊本地震の被災地全体を支援対象としています。センターの活動内容を一人でも多くの対象者に知ってもらうため、これまでに八代市を中心にチラシ約8,400部を配付しています。
東センター長は「遠慮する必要はありませんので、被災によって困っていることがあれば、まず連絡をしてほしい」と呼びかけています。困りごとを抱えている方は、下記の「SOS電話」、またはメールにご連絡ください。
被災地障害者センターのWEBサイトはこちら
電話:070(5475)1100
E-mail:hisai2026sos@gmail.com
AARは今後も、熊本地震で被災した障がい者への支援を続けてまいります。緊急支援にご協力くださいますよう、お願い申し上げます。



