熊本県で7月28日に起きた最大震度7の地震では、災害関連死の可能性がある方を含めて39人が犠牲となり、多くの方々が避難生活を余儀なくされています。AAR Japan[難民を助ける会]の緊急支援チームは、企業の皆さまと協力して、猛暑下の被災地に必要な物資を届けています。

避難所で支援の調整にあたるAAR緊急支援チームの生田目充(中央)と三木将(右)=熊本県宇城市で2026年8月3日
【フェリシモ財団】栄養ゼリーなど
被災地では断水が長引き、連日の猛暑の中、入浴もままならない厳しい生活が続いています。株式会社フェリシモ(神戸市)からは震災翌日に支援物資のご提供のお申し出をいただき、栄養ゼリー1,020個、非常用トイレ9回分1,008セット、ウェットタオル(18枚入り)504個、水を持ち運ぶ際に使用するウォーターバッグ(容量5リットル)500個が寄せられました。
このうち、ウェットタオル60個は、約20人が避難する宇城市豊野防災拠点センターに8月3日にお届けしました。入浴は数日に一度という方は「少し外を歩いただけでも汗が出るので、とてもありがたい」と話しました。物資が被災地に到着して以来、各支援物資は、避難所や障がい者福祉施設などのそれぞれのニーズに応じて、順次配付しております。

避難所にフェリシモのウェットタオルを搬入=熊本県宇城市で8月3日
【一般社団法人田代基金・株式会社エクセルシア】携帯トイレ
断水が続く被災地ではトイレも深刻な問題となっています。一般社団法人田代基金(東京都中央区)からのご寄付により、株式会社エクセルシア(東京都世田谷区)製の携帯トイレ「ほっ!トイレ」2,500個をご提供いただきました。2024年の能登半島地震支援の際にも同社からご協力いただいており、物資の輸送調整などでも力を貸してくださいました。ご提供いただいた携帯トイレは、主に宇城市や氷川町、八代市などの断水が発生している地域で配付しています。

エクセルシアの携帯トイレ「ほっ!トイレ」を運ぶAAR八木純二=AAR佐賀事務所で2026年8月8日
【株式会社 ファイン】経口補水パウダー
最高気温が35度を超える日が続く被災地では、熱中症対策が急務となっています。株式会社ファイン(大阪市)からは地震発生翌日にご協力のお申し出をいただき、経口補水のための飲料用粉末1,000ケース以上をご提供いただきました。同製品は特に、下痢や嘔吐を伴う脱水症状時に水分・電解質を補給するのに適しています。今後は、避難所や障がい者福祉施設に加え、AARが氷川町と八代市に設けた外国人被災者向けの物資配付拠点でも配付します。

物資集積所に搬入されたフ飲料用粉末を確認=熊本市北区で8月7日
【株式会社鶴屋菓子舗】補給食
AARが事務所を構える佐賀市の老舗菓子店株式会社鶴屋菓子舗から「被災地の方々の力になりたい」とお申し出があり、補給食「YOKANGO(ヨーカンゴー)」200個をご提供いただきました。羊かんに薬効成分を配合したエネルギー食で、水や調理を必要とせず手軽に栄養を補給できます。八代市の障がい福祉事業所「とら太の会」に7月31日に提供したところ、「甘いものを食べられて嬉しい」と喜ばれました。

鶴屋菓子舗のYOKANGOを被災者に手渡すAAR園田知子=八代市で7月31日
こうした物資を被災地で入手することは困難で、企業の皆さまのご協力がとても重要です。多くの企業の皆さまからご協力のお申し出をいただき、お力添えに深く感謝申し上げます。AARは引き続き、企業の皆さまと連携して被災での緊急支援を続けてまいります。
※現地への配送手配の関係上、個人の方からの物資提供はお受けしておりません。ご了承ください。



