AAR Japan[難民を助ける会]は、熊本地震で被害を受けた熊本県八代市で、協力団体のNPO法人ピースプロジェクトと連携して炊き出し支援を続けています。美味しくて栄養のある食事は、猛暑の中で避難生活を続ける皆さまにご好評いただいています。

炊き出しで提供している食事
熊本で好まれる味付けに
炊き出しチームは震災翌日の7月29日に現地に入り、30日から八代市の避難所で炊き出しを行っています。8月5日までに、計1,240食の昼食と夕食を提供しました。活動拠点の市民コミュニティーセンター周辺では、崩壊した住居が道をふさぎ、当初は約180人が身を寄せていました。初日の夕食として提供した「五目ごはん」には、「朝から何も食べていなかったので嬉しい」といった声が寄せられました。
メニューには、猛暑の中でも喉を通りやすい冷たいソーメン、牛肉をたっぷり使った牛丼などを用意。味付けは、熊本で好まれる「甘じょっぱく濃いめ」を意識し、地元の皆さまに味見をしていただいたうえで味を調整しています。
避難生活の中で食事は何よりの楽しみです。季節感を感じてもらいたいと提供した「うな丼」には長い行列ができ、「避難所でうなぎが食べられるとは」と喜んでいただきました。また、カレーライスの日には、普段あまりご飯を食べないというお年寄りが完食し、おかわりまでされるという嬉しい出来事もありました。

避難所での炊き出しに並ぶ被災者の皆さま=八代市で2026年8月1日
過去の支援で生まれたつながりが力に
2016年の熊本地震や2020年の九州豪雨でつながった方々からも、ご支援やご協力をいただいています。差し入れのトマトやスイカは、野菜や果物が不足しがちな避難生活の中で大変喜ばれています。8月5日には、ギター弾き語りのミニライブも開催。横になったままだった方々も起き上がって手拍子をしたり一緒に歌ったりと盛り上がりました。

炊き出しチームのメンバー
震災から1週間が経って地域への通水が進んだこともあり、市民コミュニティーセンターの避難者数は約60人までに減っています。しかし、水はまだ飲用には使えずに洗濯や入浴用に限られるなど、被災された方々の不自由な生活は今も続いています。AARは、引き続き避難所での食事提供などを通じて、被災された方々に寄り添った支援を続けてまいります。熊本地震緊急支援にご協力くださいますよう、お願い申し上げます。



