活動レポート Report

在宅避難者への食事提供を開始:令和5年7月大雨

2023年8月12日

AAR Japan[難民を助ける会]では、令和5年7月大雨緊急支援を継続しています。秋田県では、秋田市や五城目町を中心に5,854件の床上・床下浸水被害が報告されています(8月8日時点、秋田県発表)。甚大な被害が出ているものの、避難所は県内で3カ所しか開設されておらず、被災された多くの方が被災した自宅で不自由な生活を強いられています。

住宅街で住民にお弁当や資料をお渡しするAAR職員

お弁当と一緒に避難生活再建ガイドブックも手渡すAARの大原真一郎=2023年8月4日、秋田市楢山地区

在宅避難者に食事を提供

AARが特定非営利活動法人あきた結いネットと開始した炊き出し支援は、主に週末に実施し、平日は弁当作りや配達事業を行う障がい福祉事業所と共に、障がい者や高齢者世帯などを中心に、お弁当やおにぎりの宅配を実施しています。8月6日までに計606食をお届けしました。

8月4日に、お弁当を受け取った一人暮らしの70代の男性は「家の外にはまだゴミが溢れているので、なんとかしないといけません」、60代の女性は「昨日まで別の場所に避難していて、家の清掃はこれからです。お弁当助かります」と現状を話してくださいました。
また、お弁当を届けつつ、「避難生活再建ガイドブック」やあきた結いネットが主催する被災家屋の対応説明会のチラシなどをお渡したり、被災状況を調査したりしています。
その中で、浸水して使用できなくなった家財を家から出せない家や、市の回収が進んでおらず未だにゴミが自宅の周りに山積みされている家があることが分かりました。また、空調設備が壊れたままで、猛暑の中クーラーが使えずに熱中症になる危険が高い世帯も多くありました。

災害ゴミが積まれた住宅街でお弁当を届けるAAR職員

家の外にゴミが溢れてしまっているのでなんとかしないといけない」と話す70代の男性にお弁当を手渡すAAR大原

住宅の前に積まれた大型家具などの災害ゴミ

家の前に積み上げられたままの災害ゴミ

施設の再開支援と在宅避難者の生活再建

AARは、福岡県久留米市では、障がい者施設「田主丸一麦寮」の運営再開支援として利用者の生活に必要な家電や福祉施設用機器などの提供を進めています。また、秋田県では、家電や衣類、寝具の提供や、公的サービスを活用するためのケースマネージメントを行うなど、自力での生活再建が難しい障がい者世帯や高齢者世帯などが生活基盤を整えるための支援を行う予定です。

家電や家具などが、建物の前に積み上げられている様子。地面は濡れて水たまりもできている

被災直後の「田主丸一麦寮」(福岡県久留米市、7月12日)

AARは被災された方々の声を直接聞き、必要な支援を届けてまいります。引き続き令和5年7月豪雨被災者支援へのご協力をよろしくお願いいたします。

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