活動レポート Report

在宅被災者にも「集いの場」を:能登半島地震

2026年6月1日

AAR Japan[難民を助ける会]は、能登半島地震で被災した石川県羽咋郡志賀町や七尾市、輪島市の仮設住宅や地域の集会所で、2024年9月から被災者の交流サロンを運営しています。現在は志賀町を中心に、仮設住宅向けと比べて手薄になりがちな、在宅被災者に向けた活動を行っています。

活動中の様子

ゲームを楽しむ参加者の皆さん=志賀町の集会所で5月20日

在宅被災者に「地域の集い」の場を提供

志賀町には、地域の人々による集いの場がいくつかありましたが、震災後、避難などによる人口流出で継続が難しくなっていました。また、被災者支援のプログラムは仮設住宅の入居者を対象としたものが多く、在宅で避難生活を送る方々を対象にした活動は限られているのが現状です。

AARは、被災者の社会的孤立を防ぐため、志賀町健康福祉課や社会福祉協議会と連携して、在宅で避難する方々が集い、おしゃべりをする「地域の集い」づくりに取り組んでいます。住民の方々20人ほどが参加する健康教室などを集会所で定期的に開催し、AARからはあんまマッサージや防災講話などのサービスを提供しています。マッサージは、七尾市・和倉温泉の旅館で働いていたものの、震災によって仕事を失った視覚障がいのある方にご協力いただいています。

「次また来るのが楽しみ」

健康体操の説明を聞く参加者

音楽に合わせて脳を活性化する体操=志賀町の集会所で5月20日

参加者からは、「マッサージをしてもらって、とても楽になった」「みんなで集まっておしゃべりをするのが大切だよね」「普段動かさない体を動かしたり、地区の人たちの顔を見て話し合ったりできるのが嬉しい」といった声が寄せられています。

志賀町のサロンに参加した80歳代の女性は、2007年の能登半島地震でも被災した、と言います。家屋を修繕して暮らしていましたが、2024年の地震で再び被災し、半壊判定を受けました。「生活スペースの必要なところは修繕したけど、一人暮らしだから、普段使用しない部分は壊れたまま。業者が忙しく、屋根も直していない」と話し、能登がまだまだ復興途上にあることがうかがえます。サロンについては、「にぎやかなところにいるのは楽しいし、次また来るのが楽しみ」と笑顔を見せてくれました。

この活動は、皆さまからのご寄付に加え、中外製薬株式会社からのご支援によって実施しています。AARは引き続き、能登半島地震で被災された方々に寄り添った支援を続けてまいります。

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