熊本地震の被災地では、車中泊をしていた高齢者が熱中症の疑いで亡くなるなど、配慮を必要とする方々への影響が深刻化しています。AAR Japan[難民を助ける会]は、障がい者など脆弱な立場に置かれがちな方々への支援を続けています。

衛生用品を受け取り笑顔を見せる熊本こすもす園の利用者の方々=熊本県宇城市で2026年8月1日
熊本県宇城市の「熊本こすもす園」は、就労支援や共同生活援助を行う障がい者支援施設で、70名ほどが利用しています。地震によって建物の一部が損壊するなど大きな被害を受け、地震発生から2日後にAARの緊急支援チームが訪問した際は、ひとつのフロアに10人以上が雑魚寝をしている状態でした。かろうじて電気は使えているものの、断水は続いており、利用者さんは「今はとにかく暑くてたまりません」と話します。

物資を手渡すAAR職員の生田目充(左)
AARは8月1日、職員の方への聞き取り調査を元に、大人用紙おむつや尿とりパッドなど、利用者さんが必要とする物資を提供しました。あわせてお渡ししたコーヒーや炭酸飲料は、一般的な支援物資には含まれていないもので、皆さんから大変喜ばれました。また、株式会社フェリシモを母体としたフェリシモ財団からご提供いただいたウェットタオルやゼリーなどもお渡ししています。
施設での共同生活が難しい、強度行動障がいのある4名の利用者の方は、近くにある避難所の2階の1部屋を借りて避難生活を送っています。しかし、避難所のトイレの使用が難しいために、使い慣れた施設のトイレに走って向かうなど、特別な対応が必要となる場面が多くあります。人手が限られている中、職員の皆さんは休む間もなく対応にあたる状況が続いています。職員の方からは、「今も大変ですが、台風や大雨などで建物にさらに被害が出ないか不安です」と、今後について心配する声も聞かれました。

建物の損壊状況を調査
AARは、障がい者施設への支援に加え、特別養護老人ホームに嚥下しにくい方用の介護食を提供するなど、高齢者のニーズに即した支援も行っています。今後も、脆弱な立場にある方々への支援を行ってまいります。AARの熊本地震緊急支援にご協力くださいますよう、お願い申し上げます。



