AAR Japan[難民を助ける会]は、技術・建設系ボランティアの「風組関東」と協力して、仮設式のシャワールーム1基を宇城市の「豊野町コミュニティーセンター」に設置しました。厳しい暑さが続く中、久々にシャワーをあびた子どもたちは「気持ちいい」と歓声を上げていました。

左)設置された仮設のシャワールーム。右)シャワールームにお湯を送る移動式の給湯器をセットする風組関東の山本修一理事=宇城市の豊野町コミュニティーセンターで2026年8月1日
7月28日発生の熊本地震は最大震度7とされています。その中でも宇城市豊野町は特に揺れが激しかったとされ、180人70世帯が被災するなど大きな被害を受けました。町全域で断水となりましたが、混乱のため支援が遅れ、31日になってやっと自衛隊による給水が行われました。豊野町コミュニティーセンターは避難所に指定されていましたが一部が損壊し、物資の集積所として利用されています。

地震でめちゃくちゃになった豊野町の民家=8月1日
現地の住民やボランティアの方々のSOSを受けて、8月1日にAARが訪れた際には、支援物資はパンだけの状態でした。10キロほど先に温泉施設があり無料開放されているものの、混雑でゆっくり湯船につかることはできず、高齢者や小さな子ども、移動手段がない人には利用が難しい状況です。35度を超える暑さの中で連日住まいの片づけなどをしながら、体を洗うこともできず、住民の疲れが濃くなっていました。
このためAARはすぐにレトルトご飯250食を提供。さらに風組関東の理事、山本修一さんが経営する防災用品会社「ヤマヤ物産」(富山県高岡市)の提供をうけて、1日のうちに仮設のシャワールームを設置しました。東日本大震災の際に避難所で利用されたものと同じタイプで、お年寄りが転倒しないよう手すりもついています。豊野町の断水の復旧の見込みは立っておらず、水は自衛隊の給水をタンクにためて使います。

シャワールームの前で、左からAARの大原真一郎、風組関東の山本修一理事、シャワーを浴びた地元の子どもたちら=8月1日
早速、コミュニティーセンターを訪れた子どもたちは3日ぶりにシャワーを浴びて、「あー、さっぱりした」「気持ちよかった」と晴れ晴れとした笑顔を見せてくれました。仮設のシャワールームは当分の間、このコミュニティーセンターに設置され、10時から16時半までの間順番で使用することができます。
AARの大原は「記録的な暑さの中、避難生活や自宅の片づけを行うのは本当に大変。衛生的にもシャワーは必要で、対策を急ぐ必要があり、今後もできるだけのことをしたい」と話しています。AARは、被災者の方々への支援を続けてまいります。AARの熊本地震緊急支援にご協力くださいますよう、お願い申し上げます。



