フィリピン南部沖で6月8日に発生したマグニチュード7.8の地震では162万人が被災し、現在も8万人以上が避難生活を送っています。AAR Japan[難民を助ける会]は、震災の影響を特に強く受けた障がい者世帯を対象に、食料や衛生用品などの配付を行いました。AAR緊急支援チームの桐生栞が現地から報告します。

障がい者に緊急物資を手渡すAAR桐生栞=2026年6月23日
AARは、地震で大きな被害を受けたミンダナオ島のジェネラルサントス市に暮らす障がい者の自宅を個別訪問してニーズ調査を実施。その結果をもとに、障がい者支援を担う行政組織PDAO(Persons with Disabilities Affairs Office)と連携して、仕事を失うなど特に脆弱な立場に追いやられた障がい者234人への物資配付を行いました。

ジェネラルサントス市サンホセ地区の配付会場
コメや即席麺、缶詰、飲料水などの食料や、石けんや歯ブラシ、シャンプーなどの衛生用品を6月23日、24日に配付しました。23日は同市サンホセ地区、24日は同市アッパーラベイ地区などにあるバスケットコートや町役場を配付会場としました。障がいのある人にとって、重たい物資を一人で持ち帰ることは難しいため、対象者には付き添いの方と一緒に会場に来てもらい、PDAOやAARのスタッフなどから一人ずつ手渡ししました。

配付した物資のセット
「地面が大きく揺れ、家じゅうのものが降ってきて、目が見えない私はパニックになりました」。ジェネラルサントス市に暮らし視覚障がいのあるメーリーさんは、地震発生時をそう振り返ります。メーリーさんと夫、子ども2人の一家は、運転手として働く夫の収入で生計を立てていました。しかし、地震によって山間部の道路が損壊し、また、地震後に利用者が激減したことで、運転手としての仕事が立ち行かなくなりました。

メーリーさんに話を聞く桐生
AARスタッフがメーリーさんたちに物資を手渡すと、「こんなにたくさんもらえるとは思っていませんでした。収入が途絶えている中、食料は本当にありがたいです」と安堵の表情を浮かべました。
他にも食料を受け取った障がいのある人々からは、「日本から来てくれてありがとう」「私たちだけでなく、困っている他の人たちにもぜひ支援を届けてほしい」などの声が聞かれました。

物資を手渡すAAR緊急支援チームの荒井大地
被災地には家族の収入が途絶えてしまった障がい者世帯も多いため、AARは現金給付も予定しています。復興への見通しが立たない中、被災者が直面する困難は続いています。AARのフィリピン地震緊急支援へのご協力を、引き続きお願い申し上げます。
ご支援のお願い
フィリピン地震緊急支援への
ご協力をよろしくお願い申し上げます。
マンスリーサポーターのお申し込みはこちらから
AARは東京都により認定NPO法人として認定されており、
ご寄付は寄付金控除の対象となります。
※この活動は皆さまからのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。

桐生 栞KIRYU Shior東京事務局
民間企業に勤務した後、2024年にAAR入職。広報コミュニケーション部で制作業務を担当。



